今日は、持久走大会の練習をしました。1・2年生は、そんなに長い距離じゃないです。だから、走るのが得意な子は、全速力に近い走りで走り抜きます。「何位」っていうのは、やっぱり気になるところですよね。でも、ライバルは自分ってことを意識してほしくて、タイムを取ります。プリンター付きのストップウオッチを使います。次回は、このタイムを短くして、自分を褒められるといいね。
4時間目まで一緒。僕は、給食を食べずに学校を後にします。東京に行くんです。家に車で帰り、駅に走り、電車に飛び乗り、仙台駅で乗り換えして、新幹線で東京です。今日は、日教組の教育基本法改悪反対集会なんです。僕は、ジャンベ(アフリカ太鼓)を持っていきました。
品川駅に行き、ちらしまきをしました。それから、有楽町に行き、日比谷に向かいます。
日教組の集会会場の日比谷野外音楽堂は、たくさんの人! 全国各地の教職員組合の旗がはためいています。支部の旗や地区とおぼしきのぼりも見えます。宮城からは、そんなに多くの参加者がいなくて、少し寂しい感じ。他の学級が盛り上がっているとき、自分たちはシーンとしていて、いいなぁって羨む感じ。教育基本法を変えさせないため、情況を作るのは、やっぱり私たちなんだよねって、思いました。
集会が始まりました。日教組本部の挨拶が、副委員長なので「あれっ?」って思いました。主任制反対以来の「非常事態宣言」をした日教組なのに、委員長いないの?って思いました。そのとき、向こうの席から「委員長は、どうしたー!」ってやじが飛びました。僕は、そうだよねって思ったのですが、会場全体もそんなふうな空気になりました。淡々と進みそうな中、何人かの組合員が右サイドで抗議です。壇上にも上がりました。壇上の発言者は、委員長が海外出張していることを話しましたが、会場の空気としては理解を得られた感じじゃなかったですね。僕は、ステージに向かって、左上の東北の席にいたのですが、抗議している人たちを眺めているのは嫌だなと思って、ステージ右側のほうに降りていきました。
抗議している人たちが言うのは、とてももっともなんです。こんな重要な局面に委員長がいないこと。それをさらっと流すこと。ストライキ方針が提起されて然るべきなこと。言葉だけでなく、本当に本当に全力を出さないと大変なことになります。教職員組合自体の存続に関わるんです。抗議する人を阻止する本部の人は、苦しそうでした。担当の方なんでしょうか、独りで抗議を受けていて、僕は少し残念だったな。だって、みんな仲間じゃん! 一人ひとりの声を大切にするゆとりが、どんな組織にも必要です。そうじゃなくっちゃ、組織が個人を支配してしまう。抗議する人たちは、デモの列に並ぶために移動しました。僕は、阻止していた人に、ゆっくりと僕の考えを話しました。やっぱり委員長は、どんな重要な出張なのか分からないけれど、ここには駆けつけるべきでしたよ。そして、非常事態だから無理して駆けつけた! 日教組、頑張ろう!って、やってほしかったです。また、阻止する人がその係だったのかもしれませんが、お一人なのは辛いです。そんな話をしました。ゆっくり落ち着いてしました。人間の社会は、人間が作っているので、人間がよくしたり悪くしたりする。だとするなら、僕は人間として、僕の言葉で意見を異にする人間に僕の気持ち・考えを伝えるしかないです。役職にあるわけでなく、何の武器も持たぬ一介の小学校教員ですが、自分の言葉で話すことを無力とは思っていないです。思ったらおしまいです。諦めるのは簡単かもしれないけれど、後悔し続けるのは辛いです。
デモです。僕は、独りジャンベを叩きます。鳴り物がなくっちゃね...でも、ほーんと僕だけ! ちょっとびっくり。でも、カーンカコーンって、永田町に響かせて歩きます。議員たちの前でもカコーンカコーン。ハンストの仲間が手を振っていて、おー!って思いました。「あっ、宮城だ」って声が聞こえて嬉しかったな。
僕は、議員請願箇所を越えて、デモから抜けました。そして、ハンストの仲間のところに行って、一緒にアピール。日比谷屋音での集会が早く、デモもなんやらスムーズで、早い新幹線に乗れることが、嬉しいような物足りないような感じでいたところ、ハンスト仲間と一緒にアピール機会ができて、それが嬉しかったな。マイクも持ちましたが、ちょいとしゃべり過ぎ。反省。そんでもって、ジャンベをカコーンカコーン。これでよし。子どもたちに生き生きしてほしかったら、大人が生き生きしてなくっちゃね。
最終新幹線に遅れないように、タクシーに乗って東京駅に行き(同乗した先輩にタクシー代を払ってもらいました。感謝です。)思いがけず、最終一つ前の新幹線に乗ることができて、ラッキー。ゆられゆられて、深夜に帰宅したのでした。
写真は、Тさんからいただいたハンストの仲間の写真です。