昨日へ     2006年10月28日   明日へ

今日は、教職員組合の支部主催の教育研究会の日。僕は、1年生分科会です。算数のやり方とか、図工のこととか、はたまた失敗例のこととか、集まったメンバーでいろいろ話して聞けて、よかったです。人間の社会は、人間でできているので、人間である仲間からたくさんのことを学ぶことができます。その幸せを今日は感じることができましたよ。与えられるものよりも、自分から出会い、自分から聞くこと・経験すること・試すこと。その尊さって、あるよなーって思いました。僕のレポートの一部はこんな感じでした。

私、とくに素晴らしい実践をしているってわけではないので、今日持ってきたのは「私んとこではこんな感じです」という紹介レポートなんです。「学級作り」ってほど頑張ってないので、ちょいと物足りないかもしれませんが、話題提供として準備しました。

1 じぶんのことは、じぶんで(   )。
これまで、2年生以上の場合は、1学期の始業式は決まって、この問題からスタートでした。今年は1年生。だから、ちょいとレベル高いかな?と思ったのですが、入学して翌日には、この話をしました。実のところ、私の中で「1年生って幼いから」という考え方があったものの、それは謝りでした。人間、ことばを操る頃になると、もう一人前なんです。いわゆる「子ども扱い」は、大変失礼なことでした。反省です。
ちなみに、呼ばれたい名前は、本人に決めてもらいます。呼び捨ても、一律の「さん」付けも嫌なので、決めてもらうのが一番すっきりします。

2 さいごまではなしなさい。
「のーとをわすれました」「どうしよう?」
→「だから、かみをください」
→「どうすればいいかわからないから、おしえてください」

3 あかちゃんズ
「あかちゃん、なんじゃないの?」という言われ方は、1年生にとっては大変失礼に感じられることなんですね。そこで、私は何かにつけて「あかちゃん」の話をします。「アイドルグループあかちゃんズ」の結成に至って、みんな大喜びにして、「あたし、はいんないからねっ!」という反応なんです。

4 書き過ぎ注意
漢字の学習で、「山」を学習したとき、「どんな山にする?」と問います。「たかい山」「おおきい山」などなど。「やくらいさん」という話が出て、「なあるほど、さんっていう読み方もするんだ。さすがだね!」という感じ。そして「ノートに書いてごらん」となります。書くことが好きになるというねらいもあるので、いっぱい書く子には心配そうに言うんです。「○○ちゃん、そんなに書かないほうがいいよ。疲れちゃうよ。」「○○ちゃん、そんなに書かないほうがいいよ。書き過ぎ注意です。」すると、書き熱に油を注いでしまうことになるんですよね。「○○ちゃんの山 □□ちゃんの山...」という具合に、どうでもよさそうなあんまり思いがこもっていない山がいっぱいできるんです。思いはこもっていないのですが、「いっぱいかいた!」「せんせい、あたしかきすぎだよね」「そうだよ、書き過ぎだよ。書き過ぎ注意。体壊したら大変だよ」という具合で、しめしめ。

5 えれべーたーとえべれーたー
 まぎらわしい言葉で遊びます。
「エレベーターとエベレーター、どっちが正解?」
「せんすいかんとすいせんかん、どっちが正解?」
「エベレストとエレベスト、どっちが正解?」
「じてんしゃとじでんしゃ、どっちが正解?」
「これはマラカス、これはごまかす」(動作付き)
「おとこわりは、おことわり」(動作付き)
2学期に入ってからは、だじゃれで遊んでいます。

6 ぷうちゃん
入学式後の教室で、100円ショップで買った豚のマペットを登場させました。大喜び。絵本をよく読み聴かせするのですが、大好き。貸し出しをします。1泊。じゃんけんで争うので、ついつい借りてしまう。借りると、おうちでも読みます。それが、音読定着に役立ちました。ぷうちゃんは、毎日あちこちでホームステーを続けていて、さすがに夏休みにお風呂(洗濯)したときは、すごかったです。
「母の友」や「ちいさいおおきい」などは、大人本として貸し出ししています。これもなかなか好評です。

7 ノートの紹介・交換
国語だけでなく、いろんな機会にします。書いたノートを集めます。ちなみに班の係は、曜日ごとの当番です。4人グルーでで「月曜の人」「火曜の人」と決めるんです。ノートを集めるときは、たいてい「○曜日の人が集めてください」という感じ。
集めたノートは、任意に入れ替えます。紹介は私が読むのですが、どれを読むかは日直が決めます。「1から5までで選んでください」「うんと、2です」という具合。すると、私が2番目に重なっていたノートを読むんです。誰のかは言わないので、誰の?というわくわく空気になります。一言コメントをして、誰かを紹介します。そして、次はその人が「1から5までで選んでください」「じゃあ、3です」と続きます。

8 スタートじゃんけん
席の並び方で、ルートができています。誰かが1番となると、次の人が2番...というその順序です。1番を決めるために、よくじゃんけんをします。私とします。「あいこと負けは座ります」というルールです。3人なら「3人じゃんけん、勝った人」、2人なら「2人でじゃんけん、勝った人」となります。誰もいないときは「ぜんめつ、もう1回!」「やったー!」となります。
どうでもいいことですが、どんな人が勝つか私が予想をするんです。これが盛り上がるんです。「動物シリーズ」「食べ物シリーズ」「服シリーズ」などなど。当たって盛り上がり、はずれて盛り上がります。「犬と猫なら、犬が好きな人です」とか「みそラーメンとしょうゆラーメンなら、今はみそがいいと思っています」とか「服に英語が付いています」とか。

9 担任の誓い
1学期の懇談会で言います。また、その前にお便りでも書きます。もちろん、子どもたちには早いうちに宣言します。「はっきり叱ります、はっきりほめます、はっきり謝ります」 今年度も何回か謝っています。謝るときは「ごめんなさい。大変失礼しました。繰り返さないように努力します」と頭を下げます。

写真は、一昨日の日教組の教育基本法改悪阻止集会での一枚です。

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