昨日へ     2006年11月27日   明日へ

先日、灰谷健次郎さんが亡くなりました。

僕は「兎の眼」をいつ読んだんだろう。とにかく一晩で読み、徹夜してしまったことは覚えています。今江祥智さんの「ぼんぼん」を先に読んでいたのか、それとも逆か。忘れてしまったけど、どちらも父さんに勧められて読んだことは覚えています。本多勝一さんを読む頃と重なっているかもしれません。

家族で出歩くのが嫌で、とにかく独りでいたかった思春期です。世の中の汚さをとてもとても感じたあの頃は、もう既に夕張線に蒸気機関車は走っておらず、住初の選炭場が壊された頃だったと思います。ああ、土門拳さんの写真を初めて見たのはあの頃だったかもしれない。理不尽なことが、物語を通して、映画や写真を通して、僕に被さってきました。そして、僕が住む町は、物語や映画のようでした。

「兎の眼」を通して、僕は「おかしいこと」や「許されないこと」を、やっと認識したのかもしれません。常々おかしいと思っていたけど、やっぱりそうなんだね!って感じ。昔がよいとは言い切れませんが、にんげんは魂を失ってはならないのだと、そんなことを思っています。灰谷健次郎さんのご冥福をお祈りします。

写真は、2日の粘土の時間の一シーンです。物語もよいのですが、実際の教室は、とてもとてもドラマにあふれています。そういえば2002年11月29日の日記に灰谷健次郎さんのことを書いてましたっけ。よかったらどうぞ。

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