「地球遺産」って、なぜあるんだろうと考えます。
きっと大切だから、なくしてはいけないものだから。そうですね、知床の自然も、法隆寺も、貴重です。大切なのは分かるし、それらは守っていきたいものです。
でもね、ひねくれ者は、ふと思うんです。「んじゃあ、それ以外は守らないの?」って。何かをわざわざ「大切なもの」にすると、それ以外が少し大切にされなくてもよいものになってしまいそう。そんな不安があるんです。不安というよりは、疑心暗鬼と言ったほうがいいかもしれません。
「重要人物」という言い方が、ときとき嫌です。「首脳」って何? 「主要国?」 退けられるものは、軽んじられるもの。みんなが同じように大切にされるといいな。そもそも、「地球遺産」の解釈は「地球が遺産」で、武器や原子力施設をなくしていくことが何よりなのだと、僕は考えています。
写真は、1日の教室での1枚。漢字を書きたがる1年生は、国語辞典に興味津々なのです。