昨日へ     2007年02月11日   明日へ

別府で目を覚ましました。今日は、観光の日です。とても珍しいことです。ああ、ホリデー!

まずは、別府海浜砂湯です。バスで向かいます。行ってみて、ほっほー、ニヤリという感じ。思った通りです。波の音を聴きながらのロケーション。砂湯には、あらまーってくらい恥ずかしげもなく、リラックスしている人間の頭部の列です。海を眺め、砂湯の人を眺めながら、暖かな日差しが幸せでした。

放送で番号が呼ばれて、窓口に行って、浴衣を受け取ります。着替えて、いよいよ砂湯です。木の枕に頭を乗せて「おねがいしまーす」 高校生に指示している熟練な感じのおばさんに、掛けてもらいます。「熱くないですか」と言われますが、熱くはなく、心地よい重さです。砂の熱さよりも、この重さがきっといいんだろうな。みんな日よけにパラソルを立ててもらっていましたが、僕は空を見ていたくて、そのままにしてもらいました。白い雲が、優しいなー。こんな青い空の下では、みんながみんな幸せでいるような気になります。本当はそんなことないんだろうけど。

10分は、すぐでした。ああ、1時間くらいいたかったなー。でも、次のお客さんが待っています。手から砂からの脱皮。上半身起こして、うんとこしょ。砂だらけ! シャワー室経由で、お風呂に入ります。お風呂は、きりっと熱くて気持ちよかったな。ああ、よい朝だ! ロッカーに入れた連れ合いぴよさんのコートの端が別なロッカーに引っかかっちゃって、しばし待ちました。その間に、昨日買ったいよかんを食べました。予定や約束がない今日ですから、ゆったりです。海を見ながら食べるいよかん。幸せです。

次は、地獄めぐりです。バスに乗って、鉄輪温泉に向かいます。まずは「龍巻地獄」です。間欠泉と言えば、宮城県の鬼首の間欠泉ですが、ここはなんてったって「地獄」です! お客さんも吹き上がるのを待って、いっぱい集まっていました。花火の前みたいなわくわくした空気。しばらく待って、おおっ! でも、あんまり野性的じゃなくて、正直言ってがっかりだな。じゃ、次行こう!と、お隣の「血の池地獄」です。

「血の池地獄」は、予想通りでした。なるほど、んじゃ次...って感じ。売店に鬼グッズがいろいろあって興味深かったのですが、バスが来るからと停留所に急ぎました。けれども、バスはかなり遅れてきました。まあいいさ。

鉄輪温泉に着きました。「白池地獄」は、まあ温泉ですな。乳頭温泉郷の鶴の湯を思い出します。人目のあるところでも、露天風呂にぱぱっと入れちゃう僕なんですが、ん〜、ここで入るのは、なかなか難しいかな? 温泉で蒸した豚マンを食べました。

「鬼山地獄」は、ワニくんがいっぱい。お客さんもいっぱい。「生きてるのかなー」ってみんな言っていたけど、無駄に動く必要がなければ、動物たちはうろうろしないものです。ワニくんたちにしてみれば、天敵もなく、食事も出るし、なんてったって、温泉に使っているんですから、地獄なんかじゃなくて天国ですね。まあ、檻の中ということを考えると、僕にとっては地獄なんだけどね。ワニくんたち、お肌すべすべになっちゃうよねー。

「かまど地獄」では、足湯があって、みんな浸かっていました。ザボンか何かぷかぷかしていました。小さい子が、服を濡らして、結局すっぽんぽんで足湯ではなく全身湯していました。

「山地獄」は、動物たちがいっぱい。温泉の暖かさで、飼育しているんですね。象は、ちょっと不憫な感じ。ラマは、かわいくないんだな。なぜだろう。いじわるなイメージ。唾を掛けるからかなぁ。

「海地獄」は、青い池。梅がきれいに咲いていました。早咲きの桜に会うとは思いませんでしたね。温泉蒸しのプリンを食べました。

そして「坊主地獄」です。これが一番の楽しみでした。泥の池なのですが、ぷかりぷかりと粘性のある泡が立ち、池の中から坊主の頭が出てくるって感じのところなんです。1991年に雲仙普賢岳大規模火砕流で亡くなってしまったフランス人の火山研究家モーリス、カティア・クラフト夫妻。彼らの写真集とビデオは、これまで子どもたちとよく見てきたものでした(今年は見ていないけど)。その中に、砂湯や坊主地獄のことが描かれているんですよ。火山&温泉大好きな僕は、坊主地獄を見るのが夢だったんです。ということで、今日、その夢が叶ったんです。

坊主地獄は、アートです。いやぁ、陳腐に聞こえるなあ。神さまというか、宇宙というか。僕は、1週間くらいずっとここにいられるなぁと思いました。初めて聴いた音楽なのに懐かしいっていう感覚に似ているんです。僕はここに来ることになっていたんだという運命みたいな感じ。人間なんかがうろうろする前から、ここで泥はぷかりぷかりとやっていたんだろうな。でも、ある日突然止まってしまうかもしれない。そんな地球の自然は、人間が小さいものなんだってことを、あらためて気付かせてくれます。

と、ずっといたら、バス時刻ぎりぎりです。急いで坂を走って降りました。ぴよさんごめんなさいね、僕が坊主に捕まえられちゃっていて。

バスで明礬温泉へ。ひなびた風景を期待していたけれど、そうでもなかったです。坂道を歩いて降りていきました。鶴寿泉がありました。東北の地元温泉みたいな雰囲気です。入ってみることにしました。入湯料は、入り口のお賽銭入れに入れます。幾らでも構わないんですね。入ってみると、これは当たりでした。よいお湯です。優しいお湯。お爺さんが2人、ご近所話をしていました。地元の言葉でした。やすらぎでした。

バスで鉄輪温泉に戻ります。鉄輪をうろうろします。猫がいっぱいいました。みんな気立てのいい人でした。湯気と花。穏やかでした。この穏やかさは、久しぶりだなぁ。

鉄輪蒸し湯に入りました。石の部屋に横になるものです。草が敷かれている狭くて熱い部屋は、まるでオーブン。僕は、ピザになった感じ。10分で出ることになっているのですが、もう少し延長したかったな。がっちり、ふにゃふにゃを希望するところです。でも、かなり汗をかきました。草を落とし、温泉へ。ふぅ〜と幸せなため息。

暗くなって、バスで別府市街の宿に戻りました。そして、食事に出ます。どこに入ろうかとうろうろ。鳥天などはもう食べたので、お魚が食べたいと、侘び寂び屋さんに入りました。おしゃれなお店。刺し身などを頂きました。ビールを呑みました。カウンターでぴよさんの隣に座った先輩女性2人連れ。話し掛けられやすい雰囲気のぴよさんと会話が始まり、結局日本酒を酌み交わしながら、語らいました。看護士の方でした。大らかな感じ。ある意味、いかにも看護士さんって感じ。おしゃべりできて楽しかったです。ありがとうございます。10時まで呑んで、カラオケにも誘われましたが、丁重にお断りして、宿に戻りました。ああ、嬉しい一日でした。

写真は、坊主地獄で撮ったものです。高さが10cmくらいかな。

昨日へ        明日へ

はじめのページを新しく開く