昨日へ     2007年02月27日   明日へ

風邪とインフルエンザの罹患率が一年生ではめちゃめちゃ上がりました。教室はかなり寂しい状態です。でも、高熱の人のほうが苦しいわけで、みんなの具合がよくなることを祈るばかりですね。

昨日に引き続き、家庭訪問をしました。伺ったら悪いかな?と思うときもあるのですが、行ったほうがいいと思ったときは、行くんです。

文科省初等中等教育企画課教育制度改革室で、教育法について意見を求めていると聞き、意見を送りました。こんなんでした。

 教育職員免許法等の改正に反対です。なぜなら、それによって学校はよくならないからです。具体的には、以下の通りです。

○子どもを見ないで、自分のことだけで精一杯になる。
学校現場の教員は、「指導力不足」とレッテルを貼られないか、不安に思っています。失敗がとても怖いです。評判を落とさないか、いつもびくびくしています。それは仕事への熱意や意欲にはつながりません。恐怖政治になってしまいます。

○「手のかかる子ども」を嫌う傾向に拍車がかかる。
教員が子ども選びを始めてしまいます。自分の業績を「目に見える形で」「すぐに」上げるとするならば、困難な状況ではなく、リスクの少ない状況(環境・子ども)を選ぶことになります。今必要なのは、全ての子ども大切にされていると実感することではないでしょうか。

○管理職がより一層「指導」をしなくなります。
「指導力不足」というレッテルが公に認められることによって、管理職の先生方は、「指導」をしなくなりました。かつてであれば、よくないところを教えていたのに、今は「指導力不足」という「事実」を記録するばかりです。「判定」のためのことばかりが重んじられ、現場での指導が行われずに、現場を追われる仲間がいることは、大変嘆かわしいことです。

 学校現場に課題があり、何とかしなければならないと、私は思っています。そのためには、人間らしさの回復が何よりではないでしょうか。たくさんのシステムを導入することによって、人と人との人間関係が希薄になり、信頼しあうことが困難にさせられています。それを、子どもたちは見ています。子どもたちは、数年後には「親」になる可能性のある人たちです。人を軽んじ、人を差別することを「あたりまえ」にしている社会で育ったならば、きっとその子どもにも同じことを教えることになるでしょう。
 教育職員免許法等の改正に反対です。教員が持っている力を十分に発揮できる環境を保障すべきです。

写真は、11日の別府・鉄輪温泉の猫です。

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