昨日へ     2007年07月12日   明日へ

今日は、国語の時間に耳をすましてみました。「ゆうすげ村の小さな旅館」で、耳がよく聞こえるようになったというくだりがあったので、「聞く」ということに集中してみたんです。

みんなで静かにします。目を瞑ります。1分間、どんな音が聞こえるか、集中します。そして、1分経ったところで、聞こえた音をノートに書くのです。今回は、「聞く」ことが重要なので、それをどう表すかまでは追究しません。聞こえたことを書けばOK。だから「カラスの声」と書くのも「カーカー」と書くのもどっちもあり。

みんな、それはそれはいろんな音を書いていました。すなわち、いろんな音が日常、聞こえているんですね。でも、耳をすまさないとその音はその人に届いてはいない。しかしながら、全ての音はメッセージとは限らず、届かなくてもよいものでもある。風景としての音。暮らしの音。

1回やったら、すぐまた「もう1回やりたい!」というみんな。今度は、外に出たい人は外でもいいよと言いました。同じ場所(自分の席)にこだわる人も、すぐに飛び出していく人も。ベランダで立ち、目を瞑る少年。自分のまわりにある一つひとつに(すなわち世界全部に)心を研ぎ澄ましている姿。感動したなー。見えるものだけでない、私たちの世界って感じだな。

写真は、教室で横になって目を瞑っている3年生です。

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