昨日へ     2007年08月05日   明日へ

夕張です。紅葉山の家で、夜中、長い夢を見ました。

雨の暗い道で、高校生のカップル。彼は亀の甲羅を背負っている。ガードレールに腰をかけて、僕の通るのを待っている。もう一人彼。暗い海に潜る。みんなが僕に用があると言う。

僕はアパートに住んでいて、女の子が相談に来る。顔を寄せてキスを誘う。誘っているでしょと言うとニヤリと笑う。彼が待っているから帰りなさいと言う。

アパートの住人が怒っている。干していたシュラフがこんなに汚れるのはおかしいと。通りがかったおじさんが、その通りだと言う。赤いシュラフ。

広い港の倉庫と倉庫の間の空き地で、テニスをしている。打ちっ放しのようにも、遠くで応えているようにも見える。高校時代の友だち。100円ショップのラケット。誰かが、棒に当てる。野球になる。遠くに投げる。

人がいっぱい乗っているワゴン車。その後ろにダンプ。石をたくさん積んでいる。ワゴン車には手配師たち。にやにや笑っている。ダンプに見つからないように逃げるが、見つかることが分かっている。あちこちはね飛ばしながら、追ってくる。

古い映画を観ているように、ダンプは迫ってくる。バケツには水を溜めない。その理由は...と、ピストルで底を打ち抜き、その意味を考えている。

田んぼの真ん中のカラオケボックス。たぶん由仁あたり。国道の右側。ピンクの建物。急いでいくと、4人だけ。教職員評価制度の会議。広い部屋でテーブルを囲む。レジュメがなくて慌てる。しばらくして、障害者介護に関わるメンバーが走ってくるのが見える。大勢で話しあい。奥まで声が届かないのでマイクを使う。

朝ご飯を食べた後で、父さんと炭鉱労働者の先輩Kさんの家におじゃましました。今回の夕張訪問で、僕は夕張について・人生について...どなたかに聞いたりしたいと思って来たんです。父さんが「じゃあ、Kさんのところに行ってみよう」と電話をしてくれました。二人で車で伺いました。

すごいと思いました。炭労の組合活動をしていたとは聞いていたのですが、まさに労働者としての誇りに満ちているんです。労働者なだけでなく、活動をする方で、しかも昔かたぎで、そんでもってとても若々しいんです。若々しさは、バイタリティーに満ちているということ。今の社会状況に対する危惧は、次にどのようなことをするべきかということに全て繋がっているんです。もうすぐ80歳のKさんですが、なんのなんの強いです。これまでのことをしっかり記録していること、資料の整理もきっちりなさっていて驚きました。こうじゃなきゃいけないんだな!と思いました。ん〜勉強になります。

いろんなお話を聞いたのですが、ここでは一つひとつは書きません。一つ上げるとするなら、僕が高校二年生のときの新鉱の事故。Kさんは手を怪我していて、その日は坑内に入らなかったんだそうです。そして、誰かがKさんの代わりに入り、事故になったということ。ここのところ、その左手が痛むのだそうです。苦しいです。聞いていて、僕も苦しい。子どもの頃の主席番号のことや、ハタハタのこと、夕張の石炭はとても純度が高いけれど深いところにあるのでボーリングをして天然ガスとして活用するとよいことなど、ああいっぱい伺いました。

お昼ご飯やお隣からいただいたというメロンもごちそうになりながら、お連れ合いのお話も聞きました。お二人ともパワフルで明るく、こんな感じに年を取るべきだなと思いましたよ。お昼をいただきながらテレビではNHKののど自慢。今日は、利府町。2年生のある子が「Sおんちゃん出るんだよ」って言っていたので、見ていました。あ! あの子のお母さんそっくりな青年がきっと「Sおんちゃん」でしょう。にんまりしました。

3時間以上お話を聞きました。Kさんは、自分史の準備をされているんです。その項立てしたものを見せていただきました。緻密な記録です。しかしながら、これをご自分で書くのは「ゆるくない」です。大変です。思い入れがある分だけ、なかなか筆も進まないのではないかと思います。誰かがKさんの話を聞きながら書き、それに加筆訂正整理してもらいながら進める方法を取れないだろうかと、考えています。もしも、僕が夕張または近隣在住なら、すぐにでも取りかかるところです。どなたか、Kさんの労働者人生を記録するために力を貸してくださる方はいないでしょうか。Kさんのお話を伺いに、あまり時間を置かずに夕張に来る予定をたてなければならないなと思っています。Kさん、お連れ合いさん、密度の濃い学びの時間わありがとうございました。

父さんと家に帰り、バイクに乗り換えて、僕はカメラ取材をしました。父さんに新鉱の繰り込みのあった場所を聞きました。林道を走っていったら、すぐに車止め。しかたないので、バイクを置き、歩きました。20分ほど行きましたが、ダメです。山道は続くばかり。断念して戻りました。今度、時間をたっぷり取って、地図も持って再チャレンジしましょう。

日吉に行きました。日吉は、これまでカメラを持って入っていないところです。山の上のほうで暮らしている人がいるんですね。猫がいました。犬がいました。きれいな庭がありました。夕張らしい佇まい。でも、黄色いハンカチのロケ長屋は、有料になっていてびっくり。さすがにお金は払ってきませんでした。平和の球場では、巨人対日本ハムの試合をしていました。

鹿ノ谷小学校の跡に行きました。前よりも草が多くなり、驚きでした。しかも、工業高校がなくなり、すっかり更地になり、奥にはグランドまでできていて、びっくりでした。本町に行き、紅葉山で夕飯の買い物をして、帰宅しました。夕飯を食べ、ラッキーの散歩をし、明日帰るんだーと思いながら、眠りました。

写真は、日吉の猫です。

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