昨日へ     2007年08月24日   明日へ

夏休みの最終平日です。学校に行き、教室を整理して、始業式の準備をしました。黒板にメッセージを書いていたら、プール帰りの3年生が来て、おしゃべり。「はだしのゲン」の話を興奮気味に話していました。ああ、テレビでやったんだね。

お昼から休暇を取り、家に戻り、車で仙台に向かいます。新たな勤務評定『教職員評価制度』を許さない会と宮城県教育委員会との話し合いがあるんです。

どのくらい集まってくれるかなーと、少し心配しました。でもね、17名もの参加。ありがとうございます。県教委の担当2名。課題や成果についても、なんやらはっきりしません。1時間の話し合いでは、時間不足。また話し合いの時間を持ちたいものです。内容については、ここにはまだ書き切れませんが、あらためて整理して公表しますね。ちなみに、参加した仲間から、質問状を予め出してその回答が予め手元にないと発言しにくいとの意見がありました。ごもっとも。次回は、ちゃんとそうします。

下は、話し合いのレジュメと予め寄せてもらった教職員評価制度への意見です。

教職員評価制度についての話し合い

前回(2007年1月15日)に引き続き、教職員評価制度について、宮城県教育委員会と話し合います。以下は、今日の話し合いのポイントです。

成果と課題
・教職員評価制度導入による成果は、どのようなものか。
・教職員評価制度導入による課題は、どのようなものか。

制度の見直し
・教職員評価制度の見直すべき点とは、どのようなものか。

評価の仕方
・評価者(校長)への研修は、どのように行っているか。
・評価者(校長)への研修は、どのようなものか。
・適正な評価とは、どのようなものか。

命令の可能性
・「資質向上」は、命令(職務命令)できるものか。

今日の話し合いに向けて、教職員評価制度に対する意見などを寄せてもらいました。とりあえず以下の分、紹介しましょう。

この教職員評価制度を当初の予定通り、見直して欲しいものです。
問題点、欠陥をどのように捉えているのでしょうか?
実際に、現場の声を聞いてみましたか?
数値や活字に表れていることが、
そのまま真実ではないし、本音でもないことはご承知でしょうか?
活字にまとめられたもの(評価表)だけを信用していくことは、
現場で日々、苦悩している職員の思いから、ますます離れていくと、
すれ違っていくと、思います。
3年間の実績を何で証明するのか、
評価制度の評価をどのようにするのかについても、
ぜひ教えてください。
(市民)

毎年、評価制度の記入をしているが、
「目標」を立てるときに大変悩んでいる。
とても狭い記入欄に一年間の自分の「目標」を書ききれない。
仕方なく無難な言葉を選び記入している。
また年度末に自分で「評価」の欄を記入するときも
無難に評価している。
(日々奮闘しているので全項目にSかAをつけたいところだが、
昨年度は遠慮して全項目Bにした。)
この評価制度が給料の査定にゆくゆくは結びついていくと
聞いたことがあるが、
もしそうなったら遠慮している場合ではないので、
きっとSかAをつけると思う。
...(しかしその場合、全教員がSかAをつけたら給料はどうなるのか、気になる。)
(父親教員)

「評価制度」には反対です。
評価制度導入によってプラスの改革ができた企業が
あるのかもしれませんが、
私の耳にはいってくるのは
導入したれけれど見直しや廃止をしているケースばかりです。
また学校という現場、
というか私のこれまで勤務してきた十校近くの勤務の経験から
考えてみても評価制度導入の効果は疑問です。
評価制度が始まる前から、
現場の先生たちは一人ひとりの子どもたちと向き合い
子どもたちの成長のために毎日頑張っています。
また日々の学校生活を円滑に進めたり
運動会などの行事をより良いものにしようと
先生たちが協力しあって仕事を進めてきています。
そのような現場を
自動車メーカーさんの生産個数の達成目標値のように数値化したり
生命保険会社さんのように
加入してもらえたお客さんの人数=営業成績とするような数値化は
できないと思います。
そんなに単純に一年間の自分たちの仕事はわりきれないものです。
それをあえてランクづけしてしまうのはなぜですか?
(宮城県 教員)

「評価制度」に疑問を持ち評価表を提出をしない先生に対して、
提出しなければ処分をするかもしれないということですが、
学校の改善のために頑張っていろいろ考えている先生に対して
処分という対応はひどいと思います。
学校をより良く、
またそこで働く先生方の質を高めるためという目標は同じなのに
教育委員会で決まったこと
(それも現場の先生たちの声を聴いたのではなく教育委員会主体で)に反対だからと一方的に処分してしまうのはおかしいです。
(教職員 宮城県)

教職員評価制度について
「学校の活性化」のため評価制度を入れるとの説明でしたが、
導入されて「活性化」されたとは思えません。
職員室の中では
「そんなことしたら目立って評価がさがっちゃうよ。」
との会話も時折聞かれ、
ことなかれ主義が蔓延してかえって
「不活性化」しているのではないかと私は感じています。
(40代教員)

学校は管理ばかりで、
ぎすぎすしています。
管理職の目を気にして
会議ではものを言う人がいなくなりました。
(50代女性教員)

目標に
「基礎基本を大事にする」というようなことを書いたら
「それは普通だから」、と変えるように言われた。
はでなことが好きな管理職で、
自分とは考え方が違うと思うので
評価制度が苦痛になった。
(50代女性教員)

授業研究の事前検討会で、
授業者にとても厳しい意見を次々といっていた。
まるでいじめのようだった。
ゆとりがないと思った。
(30代女性教員)

自分たちで学級担任を決めたら、
絶対このようにはしないというような担任配置をして
その結果学級運営がうまくいかないことがある。
その校長は
どう評価されるのかわからないが、
教員のことも子供のことも
よくわかっていない校長に
評価されたくない。
(50代女性教員)

「共同研究」に
あまり重点が置かれなくなったような気がするのは
気のせいでしょうか。
個人研究に
ウエイトが置かれているような気がします。 
(50代女性教員)

Q 教職員評価制度は、学校をよくするでしょうか?
A 悪くする。
(50代男性 高校教員)

Q 教職員評価制度は、学校をよくするでしょうか?
A 教職員評価制度は「百害あって一利なし」
  日本の教育をだめにするのは明らかだ。
Q 学校がどのようになると、よいと思いますか?
A 「今、何か必要なのか」まず学校で話し合うこと。
(千葉県 教員)

Q 教職員評価制度は、学校をよくするでしょうか?
A 「この教職員はよい」とか「悪い」とか、
  評定することは、
  よい教職員を育てることにつながりません。
  教育の現場に生まれる一つ一つの問題について、
  みんなで話し合えればよい。
  そういうことが、よい教職員を育てることです。
Q 学校がどのようになると、よいと思いますか?
A 学校が子どもたちにとって楽しい場所になることを望みます。
  そのためには、子どもが望まない教育を押しつけてはいけません。
  学びたいものが学べる場にしてほしいです。
(東京都 これからの人たちが希望を持てる世の中を望む者)

出退勤時刻をきちんととっている人が、
校長をしていますか? 
労働基準法を守っている管理職の人が
評価をしているんですか?
(千葉県 小学校教諭)

「心配な今の学校と教育」
「畑の土が栄養分を失ってきて堅くなってきて、そこに種をうえる。やっと芽を出してきた。
ところがそこに肥料を与えるのではなく、
病気にならないようにと消毒薬をかける。
害虫が来ないようにと薬剤を散布する。
おまけに、伸びるようにと手で引っ張ったりする。
「そんなことをしたら、芽は死んじゃう」という人には
「お前はダメ人間だ。おれの方が偉いんだから、言うとおりにしろ!」」
これは漫画ではありません。
今の日本の教育と学校の姿です。
全てを上から強制で、
従わない者は処分でというやり方は、
学校・教育に退廃と荒廃を生むだけでしょう。
土に肥料をほどこす(教育にもっと金をかける)こと、
太陽の光や、天からの雨に当てること(学校に自由を)、
そしてそこで働く人たちに、協力し合い、助言しあい、
働くことが楽しいと思える環境をつくるよう、
努力していただきたいと思います。
よろしくお願いします。
(70代男性)

「学校というところは」
生まれて六才になって学校に入学します。
そして、新しいことを、知ったり、
会ったり、遊んだり、迷ったり、怒ったりして、成長していきます。
それを、見守り、子どもと一緒に側にいるのが先生という教師です。
先生方は、
毎日子どもたちの成長を導く工夫で一所懸命研究したり、
準備をしたり、専門の知識と経験。そして学校が出来上がってます。
一人ひとりの人間を育む学校は、
人を政治や制度で型にはめてはいけないと思います。
学校が楽しく学ぶ場であることは、
これからの良い社会をつくることになると思います。
(60代女性)

教職員評価制度で、学校がよくなるとは、思えません。
教職員が競い合うと、学校は悪くなります。
かけ算が苦手な子に、競い合って教えれば、よいのでしょうか。
鉄棒が嫌いな子に、競い合って教えれば、よいのでしょうか。
心配事がある子の話を、競い合って聞けば、よいのでしょうか。
教職員が自分の言葉を話さなくなると、学校は悪くなります。
悪い評価は、校長先生の言う通りにしていたら、付きません。
悪い評価が怖いから、自分で考えません。
悪い評価が怖いから、誰かに判断してもらいます。
悪い評価が怖いから、間違いを指摘しません。
教職員評価制度は、
人と人とが、助け合い、教え合い、協力し合うことを、
奪います。
教職員評価制度は、
知恵を働かせたり、失敗という経験をしたり、
先輩から学んだり、後輩から教わったり、
試行錯誤したり、感激したり、感謝したりする、
人間らしさを、奪います。
人が人を信じなくなってしまったら、学校は学校でなくなります。
教職員評価制度は、もうやめましょう。
(42歳 小学校教員)

写真は、県教委で話し合いを終えてから、階段で降りようとしたとき見えた海です。県庁からだと、こう見えるんだねぇ。20年前のことなんだけど、好きな女の子と一緒に海まで歩いたことがありました。あの頃は(というか、少年の頃からバイクに乗るまで...いや、今も)歩くのが好きでした。高校のときも、夕張から苫小牧とか、小樽とか、「海」を目指したんですね。ありゃあ、中島みゆきの歌の影響だなっ。仙台の蒲生まで、女の子と歩き、帰り道、福田町駅まで行くときは、もうすっかり暗く、遠い街のネオンがとてもとてもいい感じでした。あのときの女の子は、僕と同学年だったけど、今は他の町で暮らし、元気でいるといいな。お元気ですか? 夏が終わるって気持ちに満ちている今日です。

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