昨日へ     2007年08月31日   明日へ

「教育再生」とか、「教員の資質向上」とか、何かと「対策」が立てられています。あたかも、それがよいことのように。確かに、状況に問題はあります。変わるべきところはあるんです。しかし、それは、ずっと昔からそうで、いつもいつも「満足満点言うことなし」という状況...ことに教育について...って、ないんです。アリストテレスの頃から、みんな教育に課題を感じ、「いまどきの若いもんはっ!」って言っていて、それはある意味、未来に対する希望の証しだったりしてきたんですよね。

けれども、金持ちたちへの規制は緩和し、民衆への管理監視罰則を強化・すなわち規制の強化をすることによって、未来はよくなるのか、甚だ僕は疑問です。そもそも、規制緩和を進めているのが、金持ちたちとそのお友達の権力者たちなんですから。

子どもたちを取り巻く状況をよくするためには、大人が変わらなければなりません。子どもたちは大人を見て育つんです。大人が悪けりゃ、子どもが悪くなるのは、とてもとても当然なこと。自然なこと。罰則を強化すればよいと、ケンシュウシステムを整えればよいと、そんなことでは、状況は好転しないんです。

だいたい、子どもの見ているところだけで、大人が「善い」ふりをしていても、ダメなんです。子どもたちは、大人よりも野生を滅ぼしていません。原始時代の野生の息吹をまだ保っているんです。だから、おもしろいものを見つけることも、毒のあるものを見分けることも、実生活としての経験年数が少ない分だけ、大人に勝る力を持っているじゃないですか。惜しいことに、大人になるに従って、多くの人は野生を滅ぼしてしまい、結果として「立派な社会人」になったりします。あなたは、まだ野生を滅ぼしていませんか。

さて、子どもを善くするためにとられる、あれこれの管理監視罰則を強化、カンペキシステムのバベルの搭作りは、ぜーんぶやめるべきです。どんどん人が人を信じない状況を作り、自分が誰にも信じられないでいるという不幸の実感を社会に広めていってしまいます。あれこれ規則を作るよりも、何事も急がなければ、きっと解決への道筋が見えると、僕は考えています。よく学校で口にするいつものセリフ「あ・わ・て・る・な」ですな。

寝不足で具合が悪かったことってありませんか。夜更かしした場合もあれば、病気で眠れなかったこと、わくわくしたり緊張したりして眠れないってことも、あるかもしれません。寝不足のときって、いつもはちゃんとできることができなくなったりします。いわゆる調子悪いって状態ですね。僕などは、若い頃は少々の徹夜でも頑張れたのですが、おじさんになった今は、睡眠不足はダメですね。食事よりも睡眠って感じ。

さて、今の子どもを取り巻く状況...というか現代社会は、睡眠不足なんだと思います。忙しくて眠れない。眠ることを許されない。だから、イライラしているんです。調子悪いんです。たぶん、みんなたっぷりと眠れれば、幸せな休息があれば、うまい具合にことが進むんです。...って、例として挙げている話なんで、進めましょう。

睡眠不足の状態のときに、どんな薬を飲んでも、ダメです。にも関わらず、今の社会では、薬を飲めばよいということにしてしまいます。どんな薬がいいとか、もっと飲めばよいとか、眠れば解決するところに、あれこれと何か施すことがあたかもよいことのように思われているようです。ほら、いろんなケンシュウがあるじゃないですか、いろんな制度ができて、いろんな罰則ができ、それによってみんな「善くなる」って、思わされているんです。ほんとは、みんながちゃんと眠ればそれでいいのに。

「教育再生」とか、「教員の資質向上」とか、これからどんな提案がされてくるんでしょう。僕には、まだ野生があるって自信、ちょっとあるんです。思い込みなのかもしれないけれど、どんなシステムでも、人はよくならないって確信が、あるんです。もしも、システム導入で、ぱぱっとみんなが「善く」なっちゃったとしたら、そこにはもう人はいないんじやないかな。みんなロボットになっちゃったら、どんな痛みもそして幸せもないような気がします。

僕は、人間として生きてきたので、死ぬまで人間でいたいな。あなたにも、人間でいてほしいです。

写真は、一昨日の算数の時間の一コマです。

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