今日は、夕方から仙台でした。ちょいと早く仙台に着いたので、追廻住宅に行って見ました。宮城教育大学に向かうバスに乗る度、その前を通っていたものの、入ってみたことがなかったんです。なんか、懐かしい匂いがしました。立ち退き問題がどうなったのか、僕はよく知りませんが、人の暮らしはエイヤーと乱暴に扱われるべきではないですよね。奥のほうに入ったら、竜ノ口渓谷になっていて、ついつい足を踏み入れました。せせらぎと虫たち。蝉の声が谷間に響いていました。
百万人署名運動賛同者の会議。弁護士Sさんの講演は「憲法改正国民投票法成立と改憲の動向〜私たちの対応」でした。改憲を既定事実にしようとする人が多い中、ちゃんと憲法を維持し生かしていく暮らしをしなくてはいけないと、僕は思っています。多くの人が、いろんな場で「改憲阻止」と言います。けれども、つぶやくだけだったり、意見を同じくする人の集まりの中だけだったりすると、きっと憲法は変えられてしまいます。僕は、真面目に改憲を阻止していく所存です。Sさんの講演を聞きながら、あらためて思いましたよ。
敗戦記念日に参加した集会でも聞いた「日本国憲法の改正手続に関する法律案に対する附帯決議(2007年5月11日参議院日本国憲法に関する調査特別委員会)」。それはどのように活用されるものなのかという質問をしました。こと僕のような公務員は、憲法を守ろうとしただけで処罰の対象とされかねません。僕の人権を合法的に蹂躙するものは、まさに憲法違反。なんとかしなくてはなりません。少なくとも、僕と同様の公務員の仲間が、ちゃんと発言し続けるように、状況を作っていきたいです。
いろんな方が発言する会議でした。郵政労働者の方が「附帯決議が付いていたって、そんなのなだめるだけのもの。郵政民営化だって、国鉄分割のときだって、そうだったよ」と話していました。なるほどっ! 「抜け道」や「裏技」や「テクニック」を見つけるんじゃなくて、ちゃんと真っ正面からよくないものは正していかなくちゃいけないですよね。会議後の飲みながらの交流会にも出たかったのですが、介護でした。久しぶりにバイクで向かいました。
介護を終え、何となく仙台の夜景が見たくなりました。先日、蒲生まで歩いた若い頃のことを思い出したからですね。名取からバイパスに乗り、若林で川を渡ってすぐに右折しました。通ったことがない、六郷の道です。ずっと東に行けば、きっと産業道路に出ると思い、暗い道を独りどこどこ行きました。六郷の細い道を抜けて、一気に暗くなりました。石巻に向かう高速道路の下をくぐり、しばらく行くと、産業道路。懐かしい。左手に遠い仙台の夜景を眺めながら、走りました。
昔、好きだった女の子と蒲生まで歩いたのですが、その女の子とバイクで海に行こうと誘ったことがありました。そんなことを思い出しました。仙台駅東の、昔南海部品のあった近くのガソリンスタンドに入り、ああそれから一緒に海に行ったんだっけ? 覚えていません。何となく、あの頃のあの女の子のことですから、パッと断られ、僕独りスズキ・マメタン50ccを走らせたのではないでしょうか。ああ、どうだったっけなぁ。
そんなことを思いながら、フェリー埠頭を走り、左折して国道に乗り、塩竈の船着き場をまた左折し、松島海岸を走り、鹿島台を通って帰ってきました。ああ、少し旅だったなー。学生時代の僕は、42歳の自分を考えたこと、あったんだろうかなー。
写真は、追廻住宅の犬くんです。