昨日へ     2007年09月14日   明日へ

今日は、遠足です。台風で一週間延期になったんです。今日は、穏やかです。3年4年で塩竈・松島方面に向かいます。

バスに乗り、おしゃべりしながら、1時間半ほどで、塩竈に到着。先週ならば、蒲鉾工場に行くところでしたが、台風延期の本日。蒲鉾工場は他の見学団体があるとのことで、僕たちは仲卸市場に降り立ちました。とっても久しぶりの市場です。

僕は、市場が好きです。北海道にいるときは、札幌二条市場ですね。あちこち旅するようになって、函館朝市に圧倒されたことありましたっけ。那覇の牧志公設市場も、大好き。この島国には、自動販売機とコンビニエンスストアーが増え続けていますが、市場のような、人間と人間が商う場所は、大切です。子どもたちは、あちこちのおじさんおばさんに声掛けられながら、見学しました。マグロをおろすところを見、いろんな魚に驚き、まさに「見」て「学」んでいました。工場もいいけど、市場もよかったね。

市場を出て、ちょいと港も見てみようと、歩きました。漁港の埠頭。向こうに市場で水揚げされたマグロが並んでいます。水面を見下ろすと、クラゲがゆらゆら。「はじめてみたー!」って声が響きます。「あれ、いかりだよね」とはしゃぎます。ああ、海だねー。遠足だねー。このゆったりとした時間がよいです。分刻みの遠足も経験したことがあります。あれは、疲れます。散歩っぽく、ゆったできるとよいです。遠足でまで、行進していてはなかなか「見」て「学」びづらいです。

バスに乗り、本塩釜駅に行きました。ここから仙石線で松島海岸駅まで行きます。列車の時刻までゆとりがあるので、ここでも「見」て「学」びます。切符は、一人ひとり買うのですが、何円かなー、どのボタンを押すかなーと、試行錯誤。4年生が買っている間、3年生は駅にあるいろんなものに目を向けます。駅前地図見たりしました。切符を買って、みんな少々興奮気味。足元の点字ブロックに目を向けた人がいたので、それじゃあ、点字ブロックの上を歩いてみようと、駅の外に出ました。点字ブロックの形の違いの発見がありました。点字ブロックを歩きながら、みんなでトイレに行きました。トイレにも点字表示、あるんだよね。

自動改札機に切符を通します。黒いほうを下にしてねって話していたら、「むきはこっちでいいんですか?」と心配そう。大丈夫よ。通ってほっとして、切符に穴が開いたことを発見。なんで穴開いたんだろうね。ホームに行き、また手すりに点字ブロックを発見。電車が来るまで、「見」て「学」ぶんだなっ。電車を待つおばさんに声掛けられたり、なんで線路に石がいっぱいあるんだろうって話し合っていたり。

電車に乗り、またまた「見」て「学」ぶんです。「あれ、パソコンで仕事している人いるよ!」と発見。電車の中には、いろんな人がいます。音楽を聴いている人も、本を読んでいる人も、眠っている人も、赤ちゃんも...いろんな人がいます。トンネルに入る度に、幽霊の話をする3年生。じっと黙って外を見ている3年生。電車の揺れに、倒れそうになりたがる3年生。みんなも、「いろんな人」の一員ですな。ああ、いろんな人がいるってことを学ぶのこそ、大きな意義あることですね。

松島海岸駅で降りました。見るからに外国人って人が多く、みんなはまたまた「見」て「学」んでいました。水族館に入ってから昼食かなと思っていましたが、とても混んでいる様子。ちょっと早いですが、外でご飯です。それにしても、芝生はあちこち子どもだらけ。進んで進んで、松の木陰で「じゃあ、このへんでお昼ねー」ってことにしました。

お弁当を食べ、おやつを食べ、担任にちょっかいを出し、木に登り、松ぼっくりを担任にぶつけたり、いやはやゆったり時間だわい。僕は、あめっこを「どっちにもってーる?」って、当てっこゲーム。右手か左手か。当たったら「はい、どうぞ」。当たらなかったら「残念でした、また今度」 みんなで和むひとときでした。

水族館に行きました。午前中よりは空いてきました。グループごとに見学です。僕は、ベンチで待機です。思いがけず保護者の方に会って、こんにちは。みんなは、早くに戻ってきて、アシカショーの席取り。僕も、そちらに移動しました。

アシカショーが始まりました。4頭のアシカ。返事をしたり、身長を測ったり、ジャンプをしたり、ボールを運んだり。普通に楽しく見ていたのですが、ある種目から、一頭のアシカ(Aくん)が参加しなくなりました。飼育員のお二人は、困りつつも、進めます。Aくんの演技拒否を、他の3頭はどんなふうに見ているんだろうと、僕ははらはらです。Aくんは、プールの中で左手を噛み噛みしながら泳ぎ続けています。演技は続きます。結局、途中で復帰することなく、他の3頭が挨拶して、行進して、退場してしまいました。アシカショーの終了です。でも、Aくんは、あいかわらず噛み噛みしながら、泳ぎつつづけています。飼育員の方が、しばし、Aくんのほうを見ていましたが、なんということでしょう、控室に続く扉が閉められちゃいました。僕は、胸がきゅーってしました。どうなっちゃうんだろう? 

僕は、自分をAくんに置き換えていました。従いたくないときって、あるじゃないですか。きっとAくんは、やってらんねー!って思ったんだと思います。ふと思うと、水族館の中に入った動物たちは、もう故郷に・海に戻ることはないのだと思います。松島で暮らしながら、波の音も聞こえるだろうに、海を泳ぐことはないんです。Aくんが、海に逃げることはできるでしょうか。そんなことを思いました。僕たちは、今日遠足に来ているけれど、アシカたちは遠足に行くことがないんだって、そんなことを考えました。また、Aくんがボイコットしている間も、演技をし続けていたアシカ3頭のことも思いました。彼らは、どんなことを思うかなーって。

しばらく見ていたら、扉が開きました。すると、Aくんはプールから上がり、扉の中に入り、扉は閉められました。ほっとしました。でも、これでええんかいな?って気持ちも残りました。明日からの連休は、水族館もかきいれどきだと思います。そんな中、Aくんはどうしているでしょう。どうされるでしょう。「Aくんは、かぜをひいていて、お休みでーす。じゃ、みんなでがんばりましょうねっ!」なんて言われるのかな。そしてAくんには、どんな処遇が待っているんだろう。

みんなと一緒に水族館を一周して、ドクターフィッシュに「おー!」って歓声挙げて、記念写真を撮り、水族館を後にしました。バスの中では、おやつを食べながら、おしゃべりして、わいわい遠足ですな。ああ、みんなと一緒で楽しかった。みんなと一緒だから「見」て「学」ぶこと多かった。

夕方から、職場の飲み会でしたが、教職員組合の集まり優先。少人数でしたが、話し合いをして、帰宅して、ビールをぐいっと呑んだのでした。

写真は、今日の遠足での一枚です。

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