昨日へ     2007年10月06日   明日へ

台東区清川の宿で目を覚ましました。

今日は、午後に〈東京の「日の丸・君が代」裁判の勝利のために大同団結を!10.6集会〉が予定されていますが、午前中はフリーです。僕は、宿の談話室で紅茶を飲み、シャワー室でシャワーを浴び、ゆっくり歯を磨き、カメラを手に歩くことにしました。今回泊まった宿は、外国人旅行者の利用が多いようで、あちこちに英語ものが置かれていました。談話室にある新聞も英字新聞でした。でも、歯を磨きながら「おはようございます」と挨拶したのは、就職活動っぽい若い女性でした。僕がチェックアウトするとき、黒いスーツでコロコロと四角いバッグを引きずって、颯爽と歩いていったのでした。

僕は、何となく歩きます。地図を持たず、適当歩きがマイブーム。発見があります。猫がいます。お婆さんとご挨拶。労働者先輩に珍しい!って目で見られます。そうですね、今夏の僕は太鼓とギターを背負子に括り付けて歩いていますから。玉姫公園で一休み。職安でなるほど。また猫を追い、おお中学校だーと覗きます。ふらふらと商店街を彷徨い、コロッケは結局買わず、何となく浅草に向かいます。しょっちゅう路地に入るので、方向はっきりしませんが、太陽の位置と頭の中にある日本地図で、何とかするんです。だんだん靴屋さんが多くなります。今朝は、日本で一番緑豊かなのはここ!っていうくらいあちこちに植物の鉢が置かれていたのに、だんだん減っていって、言問橋にたどり着きました。東武の電車を見て、浅草のにぎわいの中へ。浅草寺に行き、いっぱい外国語を聞き、レコード屋さんで大道芸の本とCDを買いました。そして地下鉄で霞が関へ。文部科学省を眺め、機動隊に囲まれた病院を見ました。まさに社会見学ですなー。衆議院・参議院の各議長公邸を覗きながら、貧乏したことない人は政治家になっちゃダメ法を作るとよいなーと思いました。さて、集会の会場です。

馴染みの皆さんと一緒。いろんな方に声掛けていただき感謝です。今回の集会の主催者は、すごく多いんです。

主催:「日の丸君が代」強制反対予防訴訟をすすめる会、「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会、「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被解雇者の会、「日の丸・君が代」強制反対・嘱託員不採用撤回を求める会、東京・教育の自由裁判をすすめる会、「君が代」不当処分撤回を求める会(東京教組内)、「日の丸・君が代」強制反対!不当処分撤回をめざす3人の先生を支える会(都教組八王子支部内)、東京都障害児学校教職員組合、東京都障害児学校労働組合、アイム`89・東京教育労働者組合、都高教有志被処分者連絡会、「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会、根津・河原井さんらの解雇を許さない会、府中「君が代」処分を考える会

この多さは、豊かさなんです。一つの団体が多くを集めるってこともいいんですが、いろんな団体が一緒にやるってところが、僕は大事だって思っています。考え方の違いって、あって当然なんです。理解し合うことをあきらめることもないのですが、顔を合わせる・集まる機会を失ってしまっては、運動のうねりは広がりません。いろんな市民運動に関わってきている僕ですが、「あっち」だの「こっち」だの「〜系」だの「〜たち」だの、仲間になることを拒絶することを、よくよく見てきています。そして、僕自身「あいつとは関わるな」と言われているかもしれません。「一緒にされては困る」と敬遠する人がきっといるんだと思います。でもね、僕は「みんなで集う」ってパワーを信じています。しかもそれは、何処かのグループ・団体が競争の結果ゲットするものでは決してないんだと、疑っていません。「一枚岩」では突破できない状況の中だから、なおのこと、僕は今日みたいな、いろんな団体の主催って、いいなーって思うんです。昨日と同様に、民主教育を守り、改悪教育基本法を許さないための情報・意見の交換のメーリングリストに載せた文章(載せたのは9日ですが...)を紹介しますね。

〈東京の「日の丸・君が代」裁判の勝利のために大同団結を!10.6集会〉に参加しました。
大内さんの話には、毎回勇気をもらいます。12月22日の集会に、たくさんの仲間と参加したいです。さて、多くの仲間が闘っているってことを知りました。壇上に立っていた多くの仲間が既に学校現場を後にしていることも知りました。私は、あと20年ほど学校現場で仕事をする権利を持っている者ですが、見渡すと会場は先輩がとても多かったです。この集会の前日、東京の小学校教員の方と焼き鳥屋さんでいろいろお話しました。東京の小学校では20代の教職員が職場の半数近いことを聞きました。驚きました。私は、根津公子さんと河原井純子さんの解雇を絶対にさせないための、あれこれを頑張ろうと思う者です。そのための署名活動や、映画上映も、もっと進めなくちゃいけないでしょう。集会にも参加します。都教委に抗議もしましょう。しかしながら、今回一番感じたこと。学校現場にいる教職員の仲間をもっともっと広げたいってことです。まだ互いに「仲間」っていう出会いをしていない人、いっぱいいるんですよね。東京都の状況におかしさを感じつつ、我慢し、今朝も出勤前に苦しさを感じている人。「闘いに決意」をしなくても大丈夫だよ、まずはちょっと顔をあげましょうよ...と、まだ伝わっていない言葉を伝えていかなくちゃいけないぞと、思っています。上意下達させようとする権力の前で、人間としておかしいということに「おかしい」と言い抵抗するのは、勇気の要ることかもしれません。でもね、やってみると「ほっとするもの」なんですよね。イライラしているのに笑顔を装うのって、苦しいじゃないですか。しかしながら、現場は東京都だけじゃないですね。私は私の現場で、人間らしく生きていくことをあきらめず、たくさんのまだ出会っていない仲間とつながりあういとなみを、続けていきたいと思います。...さあ、そろそろ出勤です。では、また。
(注:9日早朝に投稿したのでした)

11月にまた会いましょうと手を振り、集会会場を出て、地下鉄で東京駅に行き、予定していたよりも早い新幹線で帰りました。ああ、旅ですなー。

写真は、山谷の子猫。右目がないので、その分左目で、僕をぎろりと見たのでした。

昨日へ        明日へ

はじめのページを新しく開く