昨日へ     2008年03月30日   明日へ

釜が崎で目を覚ましました。

今日は、昼から「教職員「評価」と差別賃金で教育を破壊するな!教職員も市民もみんな集まれ3.30大阪集会」に参加します。昨晩は遅くに寝たのに、いつも通りに早起きをしてしまいました。ホテルの非常階段に出てみたら、通天閣がありました。その手前の広場には、機動隊の車が2台。反対側の非常階段に出てみたら、すぐ目の前があいりん労働公共職業安定所でした。おお! マンガ「かまやん」で見たよ!って感じ。いきなり王将!って感じ。僕の中では、山谷の玉姫公園と似た位置づけ(シンボル)だったんですが、やはり釜が崎は大きいですなー。

学生だった1980年代、仙台で見た3つのドキュメンタリー映画が若かりし記憶に染み込んでいます。「ゆんたんざ沖縄」「俺たちは鉄路に生きる」です。前者は「日の丸・君が代」に対する考え方をあらためて正すものでした。強制はいけない。歴史はきちんと伝えなければならない。映画の中の高校生に、僕は圧倒されました。ごちゃごちゃ言うだけでなく、行動しなくちゃいけない!って、学びました。後者は、国鉄分割民営化と闘う動労千葉のドキュメンタリー。ストレートでした。間違っていないことをただ行うということへの自信にみなぎっていました。労働組合ってものを考えました。高校生のときに夕張で見た北炭の闘いを思い出しました。そして、「山谷〜やられたらやりかえせ」です。寄せ場での労働者の闘い・絆。右翼や暴力団に負けない、ストレートな生き様が、とても眩しかったです。僕は、都会が苦手です。けれども、山谷で生きるという選択肢はアリだなと思っていました。今、教員という仕事をし、これからもし続けていきますが、寄せ場には魅かれるものがあるんです。保護されていない自由といいましょうか。真面目な美しさ。きれい事語らない、それでいて矛盾に満ちた世界。ブルーハーツの歌が聴こえてくる感じ。

一泊1900円。一番安い部屋は1400円。予約してくれた大阪の方が、タオル石鹸など付けてくれてこの値段。じゃシャワーを浴びなくちゃ。100円入れてシャワー。シャンプー途中でお湯が止まり、また100円。そして、宿を出て、駅に行きました。

釜が崎散歩も、通天閣詣でもしたかったのですが、昨日の電車の「和歌山」が気になるんです。どのくらい遠いか分からないのですが、昼にはきっと帰ってこれるでしょう。南海電鉄の和歌山市行に乗ろうと切符を買いました。7時でした。がらんと広い電車。いつも東北で乗っている電車が350ccの缶ジュースなら、これは500ccだなって思いました。堺を通りました。日本の歴史で出てきた町じゃん! 泉佐野を通り、関西国際空港を眺めました。線路脇には、みかんの木。そうだ! 和歌山って言ったらみかんだよね。電車に揺られてから、そんなこと気付きました。みさき公園で乗り換え。雨がぽつりぽつり。寒いくらいでした。ああ、傘持ってこなかったな。

和歌山市駅に着きました。大きな駅舎の前には、バスが停まっていて、人がまばらで、時刻が早いためか店はみんなシャッターを下ろしていました。さあ、どうしよう。雨が心配ではありますが、一応レインコートを着ているので大丈夫じゃろう。いつもの調子で猫さがしです。JR和歌山駅がどうやらあっちのほうにあるようなので、ぶらぶらと歩くことにしましょう。時刻は8時半くらい。

桜が咲いていました。運河のような川。鷺が小魚を狙ってじっとしていました。アーケードには犬散歩のおじいさん。何かお祭りの用意をしていましたが、主催者ばかりしかいないようで、残念ですね。雨も結構降ってきました。地図がない散歩はなかなかスリリング。どっちに目的地があるか分かりません。ときどき道路標識で確かめます。ああ、あっちだった。そしてJR和歌山駅に9時半過ぎにたどり着きました。雨の中じゃ、猫はいないねぇー。せっかく和歌山に来たんだからと、お土産売り場でぴよさん用にお味噌を買いました。そして、電車に乗って、大阪に戻ります。

天王寺に着いて、またぶらぶら。うどん屋さんに入りました。冷たいうどんを食べました。小さい子が大阪弁でしゃべっていました。あたりまえなんだけどね。

「教職員「評価」と差別賃金で教育を破壊するな!教職員も市民もみんな集まれ3.30大阪集会」です。参加は150名を越えていたと思います。「自由」のみそっ歯のぼりをどこかに立てようと思っていたら、せっかくだからステージに下げようってことになりました。ありがとうございます! あちこちで活躍している障子紙です。さて、教職員評価制度と闘う裁判原告からの話。弁護士さんの講演。さすが大阪!っていう感じの、まるで落語のような講演でした。言葉の力ですな。そして松山大学の大内裕和さんの講演。格差や貧困の話。授業料の話。いつ聴いてもストレート。力強く、誰もが希望を見出せる話です。さっきの弁護士さんは落語家のようだと思ったのですが、大内さんは労働組合の委員長って感じでした。さぁ! みんな! 行くぞ!...って感じ。

北海道、宮城、東京、千葉と、各地からの発言。僕は、宮城県の教職員評価制度に関わる状況のこと、大阪の闘いを全国が注目していること、意見を異にする人に伝わる言葉を持って行くことなど話しました。

集会が終わり、何人かの方と話をしつつ、僕は会場を急いで出ました。会場の外で、車が待っているんです。みやぎから転校した子ファミリーの車です。「やあ!」といつも通りに話し、車に乗って、ご挨拶。その子は、大きくなっていました。転校から一年は経っていないのですが、随分時間が経った感じがします。後部座席に座って、いつもと変わらぬ調子の僕。ちょいと照れたり緊張したりのその子。お家に向かいました。家庭訪問ですな。

居間で、おしゃべり。学校のこと、近所の子のこと、そろばんのこと。通信簿も見せてもらいました。写真を見ながら、学校のこといろいろ。みやぎの田んぼの中とは全然違う都会。自転車ですぐにでかい遊園地に行けちゃうようなところ。びっくりですなー。萩の月と絵本をプレゼント。すっかり大阪の言葉でしゃべっているのが、とってもおかしく、そしてかわいいです。ああ、顔見て、声聞いて、ほっとしました。元気だね、よかった! ファミリーさん、ありがとうでした!

夜になったところで、串揚げ屋さんに向かいます。学校の横を通りました。桜が雨の中、輝いていました。いろんなところに教室はあり、いろんな子が学んでいるんだなー。そんなこと、少ししみじみ感じました。串揚げ屋さんで、呑んで食べておしゃべりして。人は、たくさんの人と友だちになれるんだなーと思いました。教員していて、よかったな。歓迎してくださって、ありがとうございました! すごくすごく嬉しかったです。今日一番の感動は、「あっ、○っ○ー、まだこれ持ってるよ」って言って、お財布からぱっと出てきたカード。「やさしさをありがとう」って僕の筆ペン&僕の顔イラスト。ああ、ホワイトデーでチョコ袋に入れたカード。それが、思いがけず、大阪の串揚げ屋さんのテーブルで、転校した子のお財布から出てきて、ああ、びっくりした。感動した。まさに、やさしさをありがとうでした。...ちなみに言わなかったけど、僕も君からもらった黄緑色のストラップをUSBメモリーに着けているんだよ。

雨の中、車で宿まで送ってもらいました。宿の玄関に入って、こうなっているんだーって、かつてと同じようにでっかい目をきょろきょろさせて、そして大きく手を振り、車は都会の中に見えなくなりました。ああ、よい時間だった。教員していてよかった。生きていてよかった。ありがとうございました。

写真は、どれ載せようかかなり迷ったのですが、串揚げ屋さんでの一枚です。

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