昨日へ     2008年05月04日   明日へ

那覇の朝です。今日も予定をあらかじめは決めていません。天気はとてもよいです。連れ合いぴよさんが、宿のフロントで無料で自転車を借りられるってことを聞いてきました。じゃあ、今日は自転車ですな。

牧志の市場に行き、朝食を取ろうと思いつつ、これ!ってものはなく、ぴよさんはお餅を買いました。公園で、病気の猫に話しかけながら、食べました。那覇を歩くと、ほんと猫にたくさん会いますなー。

自転車を借りるために、宿近くの駐車場に行きました。かなり使い込まれた(簡単に言うならボロな)自転車を借りました。とりあえず首里城あたりでご飯を食べたいというぴよさんの意見。んじゃ、行きましょう。これまた適当にしゃりしゃりと走ります。少し走って、猫がいて止まって撮って、またしゃりしゃりと走ります。「分かって走ってる?」と聞くぴよさん。「何となくこっちかなって思う」と僕。東の道は、なかなか坂道が多く、汗もかきます。僕は、すっかりタンクトップで、夏です。

しばらく走ると「世界遺産」という標識が見えました。「識名園」とあります。ふむふむ。どんなところか分かりませんが、きっと観光名所が好きなぴよさんは喜ぶんじゃないかと、そっちを目指して走ります。信号で止まって、ぴよさんが言います「識名園に行くの?」「うん」「ふーん」...あら、あんまり魅力的な世界遺産じゃないのかな?と思いつつ、まあ向かいましょう。沖縄のお墓がいっぱい並ぶところを行き、坂道をすーっと下ったら、ああありました。

識名園は、庭園でした。お金を払って、入りました。マングローブとデイゴの林は、よいですなー。好きです。急ぐ旅でなし、ゆったりと過ごします。池には、鯉と亀がいて、僕はしばし亀を眺めていました。トンボが飛んでいます。真っ赤なトンボと、オニヤンマくらいのでかい奴。真っ赤なトンボは、お腹が幅広で、捕まえたいんですが、望遠レンズで狙うだけにしました。急がないゆっくりした時間は、よいですなー。ジーパンをまくって、ビーチサンダルを履く僕。やっぱり半ズボンを持ってくるべきでした。

首里城への行き方を、識名園の受付の方にぴよさんが聞いていました。僕は、観光客カップルのカメラのシャッターを押したりしていました。結構日本語が話せない人が多く、いつもの適当英語でこなしました。旅じゃのー。

さて、出発!と思ったら、なーんとパンクです。僕が借りた自転車の前輪がぺったんこなんです。またかいのーって感じ。どうもパンクしやすい僕のタイヤたち。去年の家庭訪問でバイクのパンク。冬には車のパンク。パンクロックは好きだけど、タイヤのパンクはいただけません。ま、これも旅さね。仕方ない、歩くことにしましょう。自転車を引きながら、首里城に向かいます。ぴよさんは、自転車屋さんを何とか探す術を考えたりいろいろするのですが、僕としては向かう途中に自転車屋さんがあればそこで見てもらいましょうって気持ちです。坂道を上り、そして下ります。中学生は、部活なのね。夏じゃのーって風景。蝶がひらひら。それもまた嬉し。汗はだくだく。タンクトップの僕の肩は、すっかりピンク。

首里城に向かう道が一気に下り坂になりました。下ってまたうんと上るんですね。僕は、首里城に上らず、浮島通りに戻って、自転車を返すことを考えました。首里には自転車屋さんがあるらしいとのことでしたが、見つけるためにあっちこっち行くのも嫌だし、お店が開いているとも限りません。坂道を下りたら、石畳の坂(金城町の石畳道)。あら、いい感じだねーって見て、首里殿内(スイドゥンチ)に入りました。昼食は、またそば、そしてビール。満足。ぴよさんが、お店の人に自転車屋さんのことを尋ねてくれました。食事を終えて、お会計を済ませたら、自転車屋さんのことを調べてくれていました。でも、お休みみたい。ありがとうございますでした。嬉しい。

市街に戻る道を歩きました。しばらくすると、バイク屋さんがありました。僕は、パンクしたみたいなので見てくださいと言ったところ、お客さんと談笑していたおやじさんが「どれどれ」と診てくれました。「バルブじゃないかなー」と、バルブを交換。そして空気入れたら、あらばっちり! ありがとうございます! バルブ代250円。「もう少し立派な自転車貸してくれたらいいのにな」というおやじさんに頭下げて、僕たちはまた道を引き返しました。ペダルをこいで、ラララーって気持ち。

石畳の道を上りました。ブーゲンビリアが素晴らしかったです。大きな木の下で一休み。さて、首里への石畳を登ろうかと思ったら、「こっち来な」という縁側のおじいさん。「はい、こんにちは」と僕。いい感じの建物は金城村屋。「上がりなさい」と縁側のおじいさん。座敷には、綱引きの写真。いろいろ見せてもらいました。そして、琉球王朝のことなどお話してくださいました。「どこから来たか」と聞かれたので「宮城です」と答えました。「ああ、最近有名になったとこな」「いえいえ、それは宮崎。私たちは、東北の宮城県なんです」「ほー」という感じ。近所の子どもたちがやってきて、遊んでいます。小さい女の子は携帯電話のカメラで僕の髭の写真をいっぱい撮りました。「わーひげだねー」ってはしゃいでいました。男の子が「ガイドしますか」って言ってくれたので「お願いします」と即答です。おじいさんが「すぐに階段になるから、自転車は置いて行きなさい」と言うので、その通りにしました。女の子が帰って行ったのでどうしたのかと思ったら「携帯の充電に帰りました」とのこと。マンガ「じゃりんこちえ」を思い出しました。

さて、少年に付いて石畳を上がります。「ほら、階段でしょ」と少年。僕たちだけなら行かなさそうな小道を行きました。家々の裏は鬱蒼とした緑。「首里金城の大アカギ」です。説明が書いてある掲示板を全部、少年は頑張って読んでくれます。でも漢字の難しいのは読めなくて「これって〜でいいんですよね」と僕たちに確かめつつ、読んでくれます。すごく感激。大木には祠があります。少年の説明によると、一つだけ願い事をすると叶うのだそうです。僕は、お賽銭を置いて、手を合わせて、言う通りに一つだけ願い事をしました。周辺の史跡の説明もしてくれた少年。「ここから先は行かないほうがいいよ、ハブが出ますから」「ハブは、この花を嫌うそうです」「ここだけガードレールがあるのは、事故があったからです」「石畳を歩き慣れているけど、雨の日は注意が必要です」 石敢當を指さしてぴよさんが質問しました。「これは何なんですか」ちょっと困った少年「魔よけなんですが、う〜ん、蹴っ飛ばしちゃだめなものです」なるほど!

15分ほどのツアーでした。金城村屋に戻ると、おばあたちもいました。素晴らしいガイドだったことを話しました。少年に感謝しました。照れくさそうでした。おばあたちに聞かれます「どちらからですか」「宮城です」「ああ、最近テレビによく出てるところ」「いえいえ、それは宮崎。私たちは、東北の宮城県なんです」またまたという感じ。おしゃべりしながら、僕が小学校の教員をしていること、ガイドする少年に感動したことを学校に戻ったらするってことなど話しました。少年は4年生でした。ある女性が「先生には見えないねー」と笑っていました。あちこちで「フシンシャ対策」と銘打って、子どもに「知らない人と話してはいけない」とか「何か聞かれても知らないって言いなさい」などと指導する悲しい状況が広がっていますが、少年と地域の皆さんの温かさに、希望を感じました。人間は、まだまだ大丈夫さねー。みなさんに感謝し、別れました。勧められたほうに自転車で行きました。ああ、よい旅だー。

首里城には行かず、もうこれで十分という気持ちで、坂道を下りました。だんだんと市街になり、農連市場に着きました。でも、午後3時では誰もいません。猫が花屋さんのバケツに手を掛けて、甘いのかなー、熱心に何やら飲んでいました。宿に帰らず、国際通りに出てみたら、歩行者天国でした。僕は、サーフショップに行き、サーフパンツを買いました。ぱぱっと宿に戻り、ぱぱっと履き替えました。タンクトップにサーフパンツにビーチサンダル。完全に夏です。すっきり! 歩行者天国に戻り、ロックバンドのライブを聴き、道路(国際通り)のアスファルトにチョークで落書きしているのを眺め(ほんとは、僕もやりたかった...)、マジシャンに拍手を送りました。

駐車場に自転車を返し、宿に戻って、シャワーを浴び、夜になってから、美栄橋の向こうに行きました。どこかのライブハウスに行くことも考えましたが、ゆっくりと外食するのでよいです。「泡盛とうちなー料理の店 しぃーぶん」に入りました。豚も野菜もいろいろおいしかったなー。カウンターに座ると、料理している人たちを眺められるから嬉しいです。いい感じのお店でしたよ。

帰り道、また牧志の市場をうろうろして、またまた猫の写真を撮ったのでした。昨日今日で、猫写真を一年間分くらい撮りましたよー。

写真は、首里金城の大アカギと少年です。

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