昨日へ     2008年06月08日   明日へ

さあ花山合宿です。天気は、晴れ。気温も高く、ばっちりです。学校に着くと、もうはしゃいでいる人がいます。日曜なので、見送りのおうちの方だけかと思ったら、自転車に乗ってきた6年生や、先生方もいて、ありがたかったです。赤ちゃんシマヘビを見つけて、触って、巻いて、喜ぶみんな。おまけに、大人が集まっているところに持って行って、喜ぶみんなでした。

町のバスに乗り、いざ花山へ。見送りの皆さんに手を振ります。バスの中では、おしゃべり大はしゃぎ。好きな人のタイプのことやら、この頃いい感じのタレントのことなど。ほとんどテレビを見ない僕は、いろいろ質問です。女の子たちの中では「仲間由紀恵」さん好感度がとても高いようでした。次に「宮崎あおい」さん。はしゃいでいてると、とりあえず車酔いはなしです。運転手さん、騒がしてすみませんです。僕は「蒼井優」さんが好き。みんなは「あー、おせんね」って反応。

花山青少年自然の家のキャンプ場に到着。運転手さんへの連絡は「自然の家本館へ」となっていて、途中で「こちらではなくて、キャンプ場なんです」と言うことになってしまい、申し訳なかったです。5年生みんなは、僕が伝え間違えたんじゃないの?って言います。ま、いつもの調子での「責め」なんですけどね。いろいろ言い訳はなしですので、キャンプ場に着いたところで、運転者さんに謝りました。子どもたちの前では、とても大切なこと。「はっきり叱る、はっきり褒める、はっきり謝る」これ、僕の3はっきり宣言ですから...。

キャンプ場には、僕たち以外誰もいません。久しぶりに山にきたなーって気持ちになります。教頭先生が自然の家本館からウォークラリーの地図を持ってきてくれるまで「適当に、あちこちぶらぶらしていよう」って感じ。バンガローを外から覗いたり、野外炊飯場で水飲んだり、三つ葉がいっぱい生えていて、抜いて匂い嗅いで「あ、知ってる」って言ったり。教頭先生が持ってきてくれた地図を手に、1つ目のチーム(6人)が自然の家本館を目指して森に入って行きます。熊鈴からんからん。10分経って、次のチーム(6人)が森に。しばし僕は、一人草っぱらにごろり。ああ、幸せ。やっぱり10分経ったところで、どーれ、どんどこしょ、森に入り、山を登って行きます。

ウォークラリーと言っても、ハーフサイズなので、きっとすぐに着くんです。でも、子どもだけで地図を手かがりに森に入るっていうのは、初日最初のプログラムとしては、ちょうどいいと思っています。今回は、時計係を作りませんでした。かつては、チームに一人時計を持つ人がいたのですが、自然の中では、時刻なんて関係なしですから。

一人、ゆっくりと山道を歩きます。ああ、幸せ。久しぶり。森の茂みの中には、魚鱗草がたくさん! ああ、初夏ですね。しばし行くと、道の真ん中にマムシ。僕から逃れるために、茂みにうんせうんせと入るところでした。僕は、すかさずカメラでパチリ。望遠レンズに換えて、顔もパチリ。円い模様が、僕のセンスでした。なんか嬉しいな。

小一時間で、本館到着。みんなはもう到着していて、昼前なんだけど、もうお弁当。着いた僕には「○っ○ー、遅いよー!」 はいはい。僕もどんどこしょ、ベンチに座って、お弁当いただきまーす。食べ終わったみんなは、シロツメグサの斜面で、ごろごろと転がったり、それに飽き足らず急斜面でダイビングしたり。そのうち缶蹴りを始め、いやはや元気ねー。こういうのも、ぜーんぶ「勉強」さねー。5年生のみんなの昨年度担任の先生が来てくれていて、みんなと一緒にはしゃいでくれているので、僕はのんびりのほほーんとしています。S先生に、感謝ですなー。ありがとうございます。

出会いのつどいで、挨拶し、部屋に入りました。しばらくしてから、ホオノキの道にみんなで行きます。みんなは、花山合宿をうんと楽しみにしてきたのですが、一つだけ心配があるのです。それはナイトハイクです。担任は「森の中を独りで歩きます」って言うんですもの。「どのくらい時間がかかりますか?」という質問には「ホオノキの道なのですが、自然の家の地図を見ると、どれどれ...2時間と書いてあります」「!...独りで、夜、2時間ですか?」「はい、そういうことです」...なんて感じだったんですもの。しかも担任は、痛い話と気持ち悪い話と怖い話が趣味なんですもの。みんな、それをよく知っているしね。さて、夜になる前にナイトハイクコースを確かめようというめあてで、みんなで森に入りました。水筒や熊鈴は持ちますが、基本的に手ぶらで行きます。

まだ日は高いのに、森はうっすらとしています。なんども「ここ、夜に歩くの?」と聞く人がいます。「そうだよ」とそっけない僕。森の匂いがします。魚鱗草があったので紹介します。数年前に子どもたちに紹介したときは「ピストル花」っていう命名でした。今回は「う花」。なんでかっというと、「う」の口みたいだから。なるほどねー。途中、沢水を触り、冷たーい! 顔を洗う人「お肌にいいかも」だって。つい飲んじゃった人「ううまい!」 するとみんな「どれどれ」って具合。「ちょいと飲んでいいけど、飲み過ぎ注意だよ」と僕。「飲むな」とは言いませんわ、飲みたい気持ち分かるから。森をぐるぐる。ときどき「やっほー!」って叫んでみたり。ほどほど疲れたねー。

夕方、担当者打ち合わせに行きました。各団体の代表者が16時20分に集まって、お風呂や食堂の利用やつどいについて打ち合わせる会議です。ある学校の先生が「宮教大ですよね」と声を掛けてくださいました。「学籍番号は?」と聞かれて、ぱっと出ませんでしたが、どうやら一緒時代に同キャンパスだったようです。20年経っても、そう言われるもんなんだなーと思いました。って、僕変わっていないってことかなー。または、よっぽど印象に残るってわけでしょうか。びっくりしましたなー。

夕べのつどいの司会は、僕たち。ほれ、頑張れよって言ってたけれど、つどいは中国の研修生の皆さんと僕たちだけで、ぱらっとしていて、びっくり。その分、研修生の皆さんとはお近づきになれたかもしれません。つどいを終えて、食堂で食事。バイキングです。ゆっくり、ゆったり。みんなよく食べたねー。調理員さんたちに「ごちそうさまでしたー」って挨拶して、部屋に戻りました。

今夜のプログラムは、ナイトハイク。僕は、とても心配していたことがありました。それは、暗くならないってことです。7時半だと、まだほんのりと明るいんです。僕としては、森の闇ってのが大切なんです。懐中電灯を持ったみんなは、寄り添って、自然の家本館の裏に行きます。昼間とは、違うよねと話します。風はなく、雲の向こうにお月さま。みんなで草の上に座ります。僕が静かに静かにお話しをします。森のこと、夜のこと、闇のこと、音のこと、大昔のこと、助けを求められたら無視してはならないこと、心静かにすること、誰をも見下してはならないこと...。いわゆる「怖い話」はしないんです。「お化けの話」なんて、森に失礼ですから。自然の家に来ているんです。自然から学びましょう。人は、どんなことからも学ぶことができるのですが、その場そのときは一瞬。もったいながることはないのですが、尊びたいものです。

決して声を立ててはなりません。心静かに全員が戻るまで、森に・闇に心を開くんです。そう話してから、くじを引きます。森に入る順番です。なんと「1」の人が2人。「最後」の人も2人。そうです、2人ずつ行くんです。みんなは、ほっとした様子。声にならない声が聞こえます。ホオノキの道も途中まで。昼に行ったときに確認した一つ目の札まで行き、くじの紙を置いて、戻ってきます。みんなドキドキしながら、木々が空を覆う森の中に入ります。最初の2人が行き、5分経って、次の2人。最初の2人が戻ってきて、3番目の2人...。熊鈴が遠くに行き、また戻ってきます。みんな、全員が戻ってくるまで静かにしていました。

全員が戻ってきて、どうだった?と、静かに聞きます。「橋の下から、にわとりみたいな声がした」「あ、私も聞いた!」「かっぱかと思った」「意外と楽しかった」「懐中電灯で照らしたら、葉っぱは白かった」「真っ暗だった」 僕は、友だちが一緒でよかったねって話をしました。にわとりやかっぱと思ったのは、カジカガエルの声。僕は、大好きです。「くじの紙、どうするの?」と聞く人がいます。誰かに取ってきてもらおうと言うと、「いくいく」って人と「いやー」っていう人、そして「一人で?」と聞く人。僕は「今夜帰る人が一人いるでしょ、その人と一緒に行ってきたらいいさぁー」って言います。去年担任だったS先生。結局、S先生と全員で、もう一度森に入って行きました。楽しそうに、けれども騒がずに。ああ、よい夜です。

少年たちとお風呂に入りました。なんか、いいチームって感じです。みんなお風呂を上がり、反省会。今日の出来事を振りかえって、花山合宿のしおりにメモをします。そして10時。今日1日一緒に過ごしてくれたS先生を駐車場までお見送りです。ありがとうございました。そして部屋に戻って、お休みなさい。夜トイレに行くのが心配っていう人のために、12時に部屋に行ってみるねって約束しました。僕は、ちょいと眠り、そして暗い部屋にそっと行きました。少年部屋は「すーすー」 少女部屋は「かーかー」でした。静かな夜でした。

写真は、ウォークラリーに向かう前、キャンプ場で撮った1枚です。

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