花山合宿3日目・最終日です。晴天です。朝起きて、朝のつどい。毎回「つどい」では、学校紹介とか活動紹介などをします。毎回、5年生の代表が大勢の前で話します。ちょっと緊張、終わると充実感。僕は、毎回他の学校の司会の子に話しかけて、何番目に僕たちの学校が話すのかを聞きます。何番目だよって分かると気持ちの準備もできるものです。「○○小学校さんお願いします」って言われたら、全員で「はい!」って言うのも、お約束。今朝も、みんないい感じ。
朝食です。食堂で食べるのが最後となると、みんなおかわりを頑張っちゃいます。よいことです。調理員さんちと友だちになった人もいて、いい感じ。「ごちそうさまでした!」とご挨拶。
みんなは部屋でチェックアウトです。荷物をまとめて、ホールの棚に持って行きます。荷物、全部です。空っぽになったところで、布団をたたみます。2人で協力してやるんです。そして掃除して、点検してもらいます。僕は、昨日のキャンプファイアーの灰片付けをします。片付けから部屋に戻ると、自然の家の先生に「スズメバチの標本」をもらって、みんな大喜びでした。仕掛けがある「標本」。僕も、びっくり! 部屋点検は合格で、よかったね。
さあ、野外炊飯場に行きます。今日は、イワナつかみと野外炊飯の活動なんです。以前は、イワナつかみは川でやっていましたが、3年前台風の中での合宿のとき、川ではできず炊飯場でイワナつかみ・調理をしました。こりゃ炊飯場で十分だなと感じました。そんなわけで、今回は最初から炊飯場。お昼ご飯用にご飯も炊くことにしました。炊飯場にイワナ養殖屋さんにイワナを持ってきてもらいました。ビニール袋に4キロのイワナです。ダンボール箱にビニール袋を入れ、水道から水を入れておきます。みんな、わー!です。
食器や釜などを用意。お米を磨ぎます。釜の裏にクレンザーを塗ると後で楽。これは、校長先生に習います。次に、火焚きです。杉っ葉など、燃えやすいものを拾います。小枝もです。新聞紙は絞ってたき付けに。薪を準備します。マッチは、一人1本。お米用のかまどと、イワナ用のかまど、2チーム計4かまど。どうなるかなーって思っていたのですが、いやはやなかなか、みんなうまいもんです。団扇や段ボールで扇ぎます。理科室から持ってきたふいごは、おもしろいけど、あんまり威力無しでした。
さあ、イワナつかみをしましょう。小刀を用意します。つかまえて、お尻の穴から咽まで切って、エラごとするするって除きます。背骨沿いの血合いを流し水の中でこそぎ取ります。僕が見本を見せるのですが、内臓を取っても動いているイワナに、みんな「おー!」でした。鉄製の串で、目ん玉から刺して、塩振って、さっそくかまどに掛けます。実演説明して、質問や言いたいことないか聞いて、「どうぞ」 みんな躊躇せずどんどんやります。頑張ります。小刀を使い始めたときに、僕は砥石を用意しました。砥石に掛けるという習慣も身につけてもらいたかったんです。花山合宿にも砥石を持ってきました。でも、砥石要らずでした。みんな切れなくなると、流しのコンクリートを使って、自分で研いでいるんです。その自然な姿に感度しました。みんな、すごいね。ウォークラリー途中の他の学校の子たちにも、イワナを見せたりしましたっけ。
ああ、焼けた! みんながイワナと格闘しているところで、僕は「いただきまーす! がぶり! ん! うまい!」 1匹目は焼き立てをいただきましょう。火をいじり、魚を焼き、ご飯も炊き、慌ただしくない、けれどものんびりでもない時間がいい感じに過ぎて行きます。しばらくすると「ん! うまい!」があちこちから聞こえます。ご飯が炊けて、丼によそい、その上にイワナ。イワナ丼です。それに即席スープも付きました。校長先生差し入れのジュースも頂き、ごちそうさまでした。
みんなで片付けました。なんかいつの間にか、以前よりも働き者のみんなです。褒めることはあっても、叱ることはなかなかないんです。働くって、気持ちよいこと也。「働かされる」んじゃなくて、「働く」ってところが大事ですな。
帰りのバスが来ていて、急ぎました。ありゃー、シーツ代の支払いがまだだー。それでいて、活動終了の手続きもあるー。支払いを校長先生にお願いして、担任はばたばたしました。
別れのつどいで、自然の家の先生と握手して、大きく手を振って、バスで帰るのでした。バスの中、わいわいしながら。結局酔う人もなく、学校到着。感想発表もはきはきと、みんないい感じに合宿を終えたのでした。みんなが帰って、僕は一気に疲れが襲ってきて、くたくた。運動会以前からのあれこれへの緊張が、ちょいとほっとして、ふーって感じなのでした。それにしても、こんなに充実な花山合宿はなかった気がします。みんなに感謝感謝です。どうもありがとう。
写真は、イワナを焼いているところです。