自然の家から帰ってきてから、あれこれと書く活動が続いてます。1年生への手紙の返信を書いたり、1学期の国語ノートや家庭学習ノート紙芝居に書きためた「うそ日記」を原稿用紙に清書したり。作文みやぎに散文として一作出品する予定があるんです。あったことを書く作文に苦手意識を感じる人たちには、僕は嘘を書くことを勧めてきました。嘘なら書けるんです。そしてむしろ嘘を書くように指導するんです。誰も想像しない、しかしなるほど!と感じる嘘。でたらめと嘘とは違います。まさに創作なんです。書いた〜!っていう成就感、少しだけでもあるといいな。
社会科は、工業の学習です。教科書では自動車のことがメインですが、僕は身の回りの全てに視野を広げたいんです。農業は、自然と人間ですが、工業は全て人間。人の作ったものの研究なのです。どのくらいの人が、どのように汗を流しているか、学ぶんです。自動車部品をノートに書いてくる宿題を出して、今日はみんなでそれを確かめました。いろんな部品があり、それらは全て意味を持っていること、そして人間が作ったことを確かめます。次に、自転車です。学校にある自転車をみんなで観察して、部品と作りを研究します。リム(スポーク)は、2本で対になっていること、正面から見ると左右に分かれていること、フレームはどこからどこまでが一体になっているかということなどなど。駐車場の自動車の下のシャフトも覗きました。「これがサスペンションだよね」と学んだばかりの言葉を使うみんな。ついでに、僕のバイクも点検ですな。工業製品のおかげで、便利になっています。便利ゆえにそれがあたりまえになり、それでいてどんな仕組みか分からないまま乗ってしまいがち。仕組みを知るという学習は、きっと好奇心をより喚起することにもつながるでしょう。
学芸会の劇は、各学年でやるんです。一緒にやる学年がないゆえに、どんな劇にしようかと、夏休み中考えていました。転勤して初めての劇ですから、何ともどうしたもんだか。劇は、新しい自分を見つけることができる活動。しかも、チームで一つの作品を作る営み。僕としては、とても力を入れたいところなのです。ヒップホップを入れたいとか、楽器を使いたいとか、どのくらいアドリブを入れられるかとか、いろいろ考えたのですが、結局「杜子春」にすることにしました。本当は、一度やったら二度はなしという、自分なりのガイドラインがあるものの、のっぴきならない今としては、時間の軽減をはからないわけには行きません。ところどころ改訂して、5年生のみんな用にして、印刷しました。みんなに台本を渡しました。一度、全部を僕がト書きの解説を入れながら、一人芝居をしました。来週中には、全員全部を暗記です。落ち着かない今の状況に、焦っている担任でした。
先日から、「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井儀人さんの行方が分からなくなっていて、心配です。クレヨンしんちゃんは、おじゃる丸と同様に、僕の支え。無事でありますように。
写真は、紙芝居練習中の5年生です。