昨日へ    2010年02月22日   明日へ

今日は、土曜出勤の代休。昼過ぎから仙台に向かいました。母さんから「二人で美味しいものを」といただいたお金を、懸案だった万年筆購入に使いました。僕の好きな花・キンモクセイ色のペン。ベン先は細いものにして、黒を入れました。

そして仙台市役所に向かいます。今日は、新たな勤務評定『教職員評価制度』を許さない会の仙台市教育委員会申し入れ行動の日。話し合いの日程を全く決めないでいた仙台市教委は、先日直接出向いたところ、やっと日程を設定。それが今日だったんです。北庁舎の1階会議室で、予め送っていた質問状の回答を受け取りました。率直に言って、全く回答になっておらず、驚きでした。日頃「説明責任を果たすべき」と指導している立場でしょうが、根拠も何もなく、質問に対しては「もう一度整理してきます」に明け暮れました。驚きでした。以下が、質問状と回答です。回答は、文書で示されたもの(全て「仙台市教育委員会」名)です。なお、元号表記は全て西暦に替えています。


仙台市教育委員会委員長殿

教職員評価制度に関わる申し入れ及び質問

新たな勤務評定『教職員評価制度』を許さない会

         
 私たちは、仙台市が進めている「教育活動を改善するための教員評価システム」に反対し、県内の教職員・住民で結成した集まりです。
 2年前から申し入れや公開質問書を提出するなど、制度の問題点を指摘し、制度の撤廃を要請してきました。しかし、この3月には、「教育活動改善シート」を提出しない教職員に校長から、文書をもって、提出するよう強く要求され、さらに8月には未提出者に「事情聴取」がなされました。
 「処分」をしないといいながら、提出の強制が強まっています。
 さらに、1月からは、一般教員にも査定昇給制度が導入されるという説明、ニュースがありました。
 管理と強制の中で、学校の活性化と教職員の意欲的な教育活動をもたらすことができるのでしょうか。あらためて以下の点について申し入れます。

1.教育活動を改善するための教員評価システムの成果と課題を明らかにすること
「教育活動の改善」「学校の活性化」のための「新しい教員評価制度」が必要ということで、この制度が導入されたわけですが、本格実施されて2年が経過しました。成果はみられたのでしょうか。
「事情聴取」の際に校長に対して聞き取りアンケートを実施したことを聞きました。結果をまとめたものがあるものと思いますので、公開してください。また、成果と課題を、明らかにしてください。

■回答)
1-1・職員の目的達成に向けた取組によって学校が活性化したこと。
・校長と職員とがコミュニケーションを深められたこと。
・校長が職員のよさと指導の視点を見つけることができたこと。
1-2 教育委員会として、校長会で学校職員評価に関する報告会は実施していません。
1-3 全職員が、学校教育目標などと関連した目標を設定し、その達成を目指した取組を行うことから、「一体となって」と表記しています。

2.教員評価システムを廃止すること。
このシステムは査定昇給に結びつくものではないといわれています。建前上は「絶対評価」「加点主義」を唱え、「現在は教育活動改善シートと給与はリンクしていない」と言われています。しかし、「教育活動改善シート」には、私たちの仕事にかかわるほとんどの内容を記入することになっています。来月から導入される査定昇給では、何を基準にして評価するのでしょうか。(教育活動改善シートで評価されなかったCの人が、査定昇給ではAになることなどあるのでしょうか。逆に教育活動改善シートでは、本人の評価の通りとしてAとしていながら、査定昇給ではD、Eというのも不信感を招くのではないでしょうか。)
先日の市教委交渉で査定昇給は「がんばっている人を評価する」ために導入するといいました。それは、教員評価システム最終報告の中の@国における評価システムの動向の中で「教員一人ひとりの資質・能力や実績等が適正に評価され、それが配置や処遇、処遇に結びつけられる評価システムの検討が必要」とあり5。評価結果の活用(3)給与への活用で「給与面での待遇が必要であるとの考え方がある」「今後の検討課題」としていたものを導入したということではないでしょうか。
評価制度と賃金のリンクこそ、教職員の協同作業を破壊するものです。
また、評価システムの要綱を読むと、その評価は抽象的で管理職による恣意性を免れません。私達は、教育活動に最も重視しなければならないのは「教職員の協同性」と考えます。
この「教員評価システム」はこの協同性を形骸化させるものであり、学校の教職員一人一人をばらばらにしていくことでしょう。教員は子どもを向かず、校長を向いて仕事をするようになります。さらに孤立させられた教職員は、自分を責め、健康を害しがちです。精神疾患も増え続けています。
以上により、「教員評価システム」を廃止することが必要と考えます。

■回答)
2-1 これまでも、各学校での取組状況の把握に努め、成果や課題を整理し、必要な改善を図ってきています。

3.市教委の見直し計画を明らかにすること
2007.4.11の市教委の回答で「教員評価システム」の見直しは「…常に見直していくことが必要であると考えており、検証の時期、方法については、今後検討していきたいと考えております。」とあります。
4月からの見直し計画がどのようなものか、明らかにしてください。

■回答)
3-1 制度を運用するにあたって、改善の必要性が明確になった場合です。

4,教職員評価システムに反対する教職員に対する処分をしないこと。
  以上の理由から、私たちは、「教員評価システム」で、「教育活動の改善」も「学校の活性化」もできないと考えています。むしろお互いに支え合ってきた教職員の関係を壊すものと考えています。この考えに基づき、「教育活動改善シート」を未提出の教職員もいます。このような教職員に機械的にかつ抑圧的に、処分しないでください。

■回答)
4-1 現段階では、未提出者への処分について具体的な検討はしていませんが、今後とも全職員に提出を求めていきます。


仙台市教育委員会委員長殿          

「課題ある教員」に対する制度についての申し入れ及び質問

新たな勤務評定『教職員評価制度』を許さない会

 「教員評価システム」と同じように、教職員の協同性を奪う制度が「課題ある教員」に対する制度です。どちらも校長の言うことを黙って聞く教職員を作り、教育を破壊するものです。従って以下を申し入れます。

1.「課題ある教員」に対する特別研修の成果と課題を明らかにすること
 この制度が始まった2004年から2008年まで、研修を終えて現場に戻された人は、18人中4人と、宮城県と比べても極めて少ない人数です。
 教員の資質向上を図ることを目的にしている制度にもかかわらず、なぜこのように、研修を終えても現場に復帰する人数が少ないのでしようか。研修制度のあり方に問題はないのでしょうか。5年を経て成果と課題を明らかにしてください。

■回答)
1-1 指導改善研修(2008年度以前は「特別研修」)により本人の課題に即した体系的・実践的研修を重ねても、現場に復帰させることが可能な水準まで資質・能力を向上させるに至らなかったためです。
1-2 成果...十分な校内指導によっても重大な課題が改善されず、健やかな子どもたちに適切な教育環境を与えるために著しく支障をきたしている教員に対して、教育現場から一定期間離れ、専門的研修機関において個々の指導力向上を体系的に図る機会を与えられたことです。
課題...今後も、研修生の実態に応じた適切な環境・カリキュラムを整えていくために、研修内容の精査を継続します。

2.「課題ある教員」に対する特別研修を廃止すること
 教員の資質向上は、現場の中で教員同士がお互いに関わり合う中で図られていくものではないでしょうか。
 現在の制度では、校長に「課題がある」と認定されてしまえば、成果がないとみなされれば、自己都合退職か分限免職の道しか残されていません。事務職の転任試験は、試験準備をした大学生が受ける試験と同じ問題に合格しなければなりません。とても高いハードルです。現在教職に就いている人で合格できる人は何人いるでしょうか。
「特別研修」として、わずか1年の現場から切り離された研修で研修の成果が分かるものでしょうか。
 また、「課題がある」と認定した校長はどれだけ指導したのでしょうか。恣意的な認定ではなかったのでしょうか。校内で同僚達と研修し、「課題」を克服する機会はあったのでしょうか。市教委や校長には何の責任もなく、個人の資質の問題や成果が見られないとして、職を奪っていいのでしょうか。市教委がすることは、「課題ある教員」が課題を克服することができるように、学校に職員を増やすなどの支援をしていくことです。教員として採用され、何年も教職についていた人が職を奪われるということは大変な生活に追いやられるということです。
 「課題がある」教員に対しての「特別研修」を廃止することを求めます。

■回答)
2 教育公務員特例法第25条の2第1項により、指導改善研修の実施は任命権者に義務付けられており、本市としても廃止は予定していません。


写真は、今日の仙台・中央通りです。

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