今日は、東京に向かいます。ジャンベを背負って、朝の電車で仙台へ。教職員への管理監視恫喝を重ねている東京都教育委員会、そして都庁。抵抗し、なんぼかでも学校を、普通に呼吸できるものにしていこうとしている仲間の行動に賛同し、一緒に抵抗・表現するためです。『8・28都教委包囲行動』(主催:都教委包囲首都圏ネットワーク)です。教育基本法改悪阻止行動の頃は、しょっちゅう東京にいた僕です。けれども、昨年の父さん看病・看護の一年間はほとんど動けませんでした。というのも、東京に行くのと同じ(いやずっと多く)北海道にいたからです。そんなわけで、うんと久しぶりの東京なのでした。
新宿駅前での街頭宣伝と、新宿を巡るデモ行進なので、ジャンベです。一応、ブールースハープとハープホルダー、そして足鈴は持ちます。Macで書き進める原稿をiPhoneに移動。どれくらい書き進めることができるかな。カメラは、GRD。衣類は下着のみ。当然半袖半ズボンビーチサンダル。
電車も駅も、ずっと冷房ですね。屋外に出るのが、怖いような待ち遠しいような感じです。新幹線でiPhone充電中をしました。初めてのことです。すごいもんだ。iPodも持たなかったので、iPhoneを充電しながら、音楽聴くのでした。荷物最小お出掛け(ただし、太鼓は別)なので、本も持たず。iPhoneの青空文庫頼りのつもりが、先日そのソフトを除いたばかりだった! いやはや、しかたなく「大辞林」を読むことにしますかぁ〜。
大宮で新幹線を降り、新宿に向かいます。久しぶりです。街頭宣伝の開始時間にはまだ早く、カメラ持ってうろうろしますが、何せ体温くらいの気温。しかもでかい太鼓を背負ってのこと。無理はしませんな。少しだけ気掛かりが、今夜の宿です。予約をしていないのです。いつもの山谷にしようかと思いつつ、飲み会に参加してからだと、宿の門限がぎりぎりだったりします。まして、今日は新宿です。西から東へわざわざ移動することもありません。頭の中では、新宿のカプセルホテルをイメージしているものの、予約しないまま、駅前で仲間と会いました。僕もマイクを持ちました。営業スマイルなんかじゃない、人間の笑顔。学校が、風通しよく、ぎすぎすしないところにしなくちゃ、子どもたちの育つ環境はとても閉ざされたものになってしまう。子どもは大人を見て育つ。大人が自分を押し殺している学校は、国を滅ぼすと。
ある青年が近付いてきて、僕がしゃべっているマイクを自分に寄せて「大人なんか見てねぇよ」と言って、僕をにらんでいきました。僕は、その青年たちにもラブコール。言い放つだけでない関わりって、大切。言葉は、ときに捨てたり、投げたりされるものだけど、交わすものなのです。しかしながら、ちらしの受け取りもよくはなかったですなー。
ギター弾き語りのHさんが来たので、僕はジャンベをとハープと足鈴を装着。新宿駅東口でドンスコーン!と響かせたのでした。僕は、太鼓上手いわけじゃないんだけど、こういうとは音があったほうがいいですな。
デモ開始地点の公園まで移動するときも、僕は太鼓を抱え、鈴をチャランチャランさせて行きました。かつて僕が子どもの頃、アメリカを「自由の国」とするイメージがありました。服装の自由、生き方の自由ということで、記憶しています。一方、日本ではあれこれ「常識」や「伝統」に縛られてしまうという感覚。新宿の雑踏を、でかい太鼓を抱えて、鈴を鳴らして歩きながら、子どもの頃にイメージした「自由」を思い出しました。デモ行進で、ジャンベ隊がいるんじゃないかと思っていたのですが、いやはや僕だけでした。仕方ないですなー。ギターのHさんと二人、音を出しながら行きました。新宿のど真ん中を行くので、注目度は高いです。となると、太鼓の音を途切らせるわけにはいきません。ある一定のリズム、ドンスコーン!カコーン! ドンスコーンカコーン!と、手のひらをしなやかに進みます。暑くて、ビーチサンダルの足の裏がぬるぬるします。回りの人が団扇で仰いでくれて、サンクス! 2時間近くの行程。ハードでしたが、来た甲斐あったと思いました。
デモ終了後、都庁前に移動して集会です。いろんな方の発言を聴きました。遠くから来た仲間ということで、僕も発言しました。風通しのことと、宮城のことと、年齢と楽器のこと。ま、いつもの話ですな。
集会が終わるあたりで、東京の教員Nさんが声掛けてくれて、久しぶり!とお話ししました。学校の状況だけでなく、生活の中でのあれこれとお話しできる、尊敬する先輩。闘う先輩がいるということは、とてもとても嬉しく、心強いことです。ああ、Nさんとおしゃべりできて、うんとほっとした〜。東京に来たねぇ〜って感じ。飲み会に幾つか誘われたのですが、最初に誘ってくださった皆さんと行くことにしました。(皆さん、ありがとうございます。また語らいたいです。)飲み会では、久しぶりの先輩方と共に、初めてお会いする方がいて、嬉しかったです。出会いですな。名前だけは知っていましたが...って方と、普通に話し合うということ。そう、このためにやってきたわけですから。
飲み屋さんを出て、手を振り、歌舞伎町を行きました。何となく、昼に歩いていて、カプセルホテルの場所は見当がついています。さっきは「準備中」だったんです。深夜になっても、まだまだうだる都会です。
カプセルホテルは、全て驚きでした。男性専用フロアーでエレベーターを降りたら、行列でした。靴ロッカーにビーチサンダルを入れて鍵掛けて、行列に並びました。チェックインをします。温泉ロッカーであるような腕輪になる鍵をもらいました。階段を2つ降りて、2階の部屋のカプセル。25年ぶりくらいのカプセルホテル。前回は、介護としての東京泊でした。いやはやあの頃は、若かった! あれこれとロッカーに入れるよう指示されました。太鼓は、クロークです。
でも、ちょいと新宿の夜を見たくて、ひとまず外出。鍵を預けて、靴箱の鍵をもらい、ビーチサンダルを履いて、歌舞伎町。人の様子を眺め、まだまだ暑い夏の空気を浴び、途中で生ビールを飲みました。けれども、面白そうなものもなく、カプセルに戻ることにしました。
ロッカーに全て入れて、病院みたいに、みんなお揃いの甚兵衛みたいな服を着ます。iPhoneもロッカーに入れ、僕自身以外は全てホテルのもの。そんな男性が、各階うろうろ。エレベーターはありません。全部裸足で階段です。
お酒を飲んでいますが、風呂に入ることにしました。なるほどの大浴場。さすがに、サウナには入りません。大きなテレビがあり、24時間テレビのドラマをやっていました。何と露天風呂にもテレビ。皆さん、見入っていました。タオルも何も、全部ホテルのものです。飲み物の自動販売機がありました。お金を取りに、ロッカーまで行くのは面倒だよなーって思ったら、何と鍵で買えるんです。チェックアウトのとき、請求されるってわけですね。すげー。巨大組織の中に収容された感覚。
カプセルに戻ったら、すぐにグーっと眠ってしまいました。
写真は、今日の新宿ゴールデン街です。