昨日へ    2011年10月10日   明日へ

今朝見た夢。丘の上の小さな小学校。教職員みんなご飯を食べに行っちゃった。若者の車に乗せてもらおうとしたが、僕のロゴ。

今日は、福島に行く日です。「子ども福島」の「10月生活村」が午前中にあり、午後には「すべての原発いますぐなくそう!全国会議フクシマ結成集会」があるからです。とことこ在来線で行こうと思ったのですが、接続が悪く、止むなく新幹線です。いやはや家計における交通費の割合はかなりのものです。でも、まさに必要経費ですね。

今日は、福島駅隣の「コラッセふくしま」が会場ですので、歩いてすぐです。会場に行き、久しぶりにHさんに会いました。びっくりしていました。避難に関わる相談をしていました。あれこれと情報交換しました。Hさん、あいかわらずご活躍です。京都で講演を聞いたAさん、9月の子ども福島でお会いしたYさんと、お話しました。教職員のネットワークが必要と思っていることなど話しました。また、宮城県での講演の機会を作りたい旨伝えました。子どもたちが遊ぶコーナーがあるということで、その部屋に行ったところ、野菜販売で賑わっている傍らに、ホワイトボード2つ、床にはブルーシート、その上に紙という状態。子どもたちは集っていませんでした。うーむ、場の設定としては、魅力的じゃないですなー。Saさんたちにお話して、子どもコーナーの担当をすることになりました。テーブルを移動してきて、ブルーシートはテントかトンネルかにしようと思いました。ホワイトボードには、付け足し落書きができるようにしました。看板を設けました。Saさんが「プロの先生が来てくれたよー!」と宣伝してくれました。うーむ、プロの先生とは...まあそうなんだけど。

子どもたちが来て、落書きを始めました。あれこれと話しかけるうちに、トンネルじゃああきたらないなーと思いました。一緒に何か作ろうと少年たち3人といろいろ始めたものの、材料が足りません。それじゃいっそのこと!とブルーシートに載せて、カーペットの上でソリのように引っ張りました。ブルーシートは強いですね。いけます! きゃーきゃー騒ぎになりましたから、うるさいって言えばそうなんですけど、子どもたちが寄ってきました。ホワイトボードにあれこれ描いて、おしゃべりして。いやはや、ブルーシートを引っ張るのには汗かきましたわぁ〜

お昼になり、店じまい。隣の野菜コーナーの片づけをお手伝いしました。野菜コーナーにいた方は広島から来られた方でした。統廃合後に使われないままになっている素敵な校舎のことなどお話しました。子ども福島のТさんやSiさんとお話をしました。かつてたくさんいた子ども福島のスタッフも、あちこちに避難して、人手不足の様子。託児系は引き受けますよとお話しました。Тさんが携帯電話で次回の野菜の手配をしている傍らで、借りていた部屋の撤収作業。その間も、野菜を買い求めに来る方がありました。「ごめんなさい。もう売り切れてしまったんです」と何度も頭を下げました。「あら、せっかく来たのに」と何度も言われました。福島では、それだけ放射線被曝していない野菜が求められているんです。とても実感しました。

別の部屋に移動して、Saさんの講演を聴きました。アメリカに行って、どこでどんな訴えをしてきたか。まっすぐで人間味あふれるSaさんのお人柄がうんと感じられるお話でした。Saさんの講演会はあちこちでもたれていますが、宮城でもぜひできるといいなと思っています。

その後、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議フクシマ結成集会」でした。たくさんの方が来ていました。仙台からも来ていました。東京から来ている方に知っている方が何人かいて、ご挨拶。広島のお医者さんの講演、いろんな団体からの発言がありました。地元の教員のお話もあったので、集会終了後にお話しました。以前お会いしたことがある方でしたが、ぜひ仙台でお話する機会を設けたいと伝えました。

いつもなら、福島駅の東側に足を向けるのですが、今日はすぐに帰ります。新幹線です。福島駅13番ホームでは、Radex RD1503で測定すると、放射線空間線量 しれっと0.42マイクロsv。東の空には、ほぼ真ん丸なお月さまがきれいです。とても優しい輝き。けれども、地上には細胞分裂の度に染色体を切断する放射線が飛び交っているのでした。除染で線量半減は、無理です。避難の補償と雇用機会の確保が、急務です。「体温が45度に達していなければ、診察しないよ」...という病院のイメージ。放射線の人体への影響が、科学的にではなく、経済的な理由で変えられる国で暮らしている私。逃げたいのに逃げられない状況を、何とかしなくてはならないと思うのでした。

写真は、今日の「すべての原発いますぐなくそう!全国会議フクシマ結成集会」での松元ヒロさんです。

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