超早朝に目を覚ましました。昨日からの課題。この日記サイトの引っ越し先探しです。
午前中、大崎市古川に向かいます。目的地は、みやぎ生協古川南店です。教職員組合で「すべての子どもたちらゆき届いた教育を求める署名」を集める活動をしているんです。今日は、役員何名かで店頭で署名集めをすることになっていました。松山町から古川へ向かう経路は、おおまかに3つあります。小牛田北浦経由、敷玉経由、三本木経由。震災以来、志田橋がなくなったままなので、敷玉経由は小牛田青生を経由する変則経路。なかなかいずいです。
震災以来閉まったまま。ここのチャンジャは、とても美味しい。豚足も丁寧。ご無事なら良いですが。大崎市北稲葉のパプサン。再スタートを期待します。
生協に着いたものの、どうやら時間を間違えたようで、しばし店頭で待ち、その後車で待ちました。組合員の役員が到着。署名集めをしました。署名ボードに垂らすもの(何の署名を集めているかぱっと見て分かるもの)を、色画用紙&クレヨンで作りました。お店に入るお客さん、出てくるお客さんに、署名を呼びかけます。「子どもたちをこれ以上放射線被曝させない署名にご協力ください」という呼びかけには、とても多くの方が対応してくださいました。感謝です。そして、事態の重さを再認識しました。道路や線路・町中あちこちが治されないでいることへの怒りなどいっぱいお話してくださる方もいました。やっぱり、町に出ること、道に立つこと、出会うこと。大切ですね。
昼から、今度は石巻に向かいます。今中哲二さん講演会があるのです。
勝手知ったる石巻と思っていたものの、石巻市労働会館を探してうろうろしました。一方通行のところ何度も通りました。やっと見つけた、石巻市労働会館。震災以来初めて会ったKn先生がいて、ほっとしました。もう講演は始まっていて、満員の会場の中、一番前の席に着きました。「原発は安全か危険かという立ち方したことがありません」という今中哲二さんのお話は、大変明快でした。チェルノブイリでの話も、中性子の飛び方も、今食べられるもの・食べないほうがよいものなどについても、大変明快でした。専門家なのですが、生活者としての庶民わたしたちの立つ位置と遠くなく、むしろそのまんま「仲間」なことが、とても素晴らしいと感じられました。恐怖・不安・疑念を煽ることなく、それでいて怒りの刃は朗らかな中にも光っていたのでした。
質疑応答で、会場からたくさん手が挙がりました。美里町の方から「汚染稲わらをどうすればよいでしょう」という質問には、とてもダイレクトな回答がありました。別な方から、魚介類は食べられるかとの質問。「100ベクレル以下ですね。10なら気にしません。0は、もう無理です。」私も納得いきました。
別の方「海の中の放射線濃度は誰が分かっているか」には、「自分たちでデータを押さえましょう。」なるほど。
別の方「アメリカの原子力空母の原子炉の危険性は?」には、「大きな原発。とても危険」。
「チェルノブイリの農作物が復活するまでの時間はどれくらい?」には「麦については、1.2.3年目までとても高い。その後ずっと安定。けれども、放射線は消えはしない」。
栗原の学校養護教諭の方から「管理区域の対応、生活上の留意点は?」には「管理区域とは法律上のこと。福島市内は管理区域。濃いところ高いところできる。掃除しなくてはならないが、除染してもせいぜい半分。牛乳25ベクレルは気になる。一概なことは言い切れない」。
石巻で2歳4歳の子の母親から「(土の放射線量を示した後)避難すべきでしょうか」「セシウムは砂に付着する。もうマスク要らない。最初は上水道心配だった。プール大丈夫。避難も大丈夫では」
「日本はなぜ原発をやめられないか」「それは、利権があるから」
仙台の方から「今後の目安として何マイクロシーベルトなら逃げればよいか。スギ花粉は大丈夫か」「原発の燃料破損事態になると心配。データとしては1マイクロシーベルトくらいか。風下に逃げないこと大事。スギ花粉、データを測れば分かると思う。」
石巻の3歳6歳8歳の子の母親「セシウム442ベクレル/1kg 幼稚園に伝えた。1cmの除染をした。砂遊びは大丈夫か。」「大丈夫」「風邪や鼻血が心配」「最初の被曝の影響の方が心配」「自然放射線と今回の違いは」「セシウムが中心。イオンのように振る舞うセシウムは、体に蓄積しにくい。ストロンチウムやプルトニウムは蓄積する。」
「再臨界の可能性は」「まずないと思う。原子炉がぐしゃぐしゃになっているから、むしろ臨界しにくい。しかし、どんな様子なのかは誰も分からない。原子炉の構造としては、もんじゅが再臨界しやすいタイプ」
仙南の方「ストロンチウムの怖さは」「セシウムは測りやすい。アルファ線を出すから。プルトニウム・ストロンチウムは、アルファ線をあまり出さない。溶かして測定。難しい。」
...などなど。言うまでもなく、これらは僕のメモ。責任は、僕ですので、よろしくです。主催者のKさんから、スタッフと今中さんとの食事会に参加することを誘われましたが、講演会準備もせずにお邪魔するのは申し訳なく感じ、辞退し、暗い道を車で帰宅したのでした。ああ、盛りだくさんだったなー。
写真は、今日の今中さんの講演会で撮ったものです。