昨日へ    2011年11月19日   明日へ

連れ合いぴよさんのお父さんお母さんと共に、松島で目を覚ましました。バイキングの朝食は、修学旅行以来ですね。ゆったりいただきました。コーヒーもちゃんとおいしくて、ほっとしました。

さて、車で出かけましょう。まずは、野蒜です。松島からは、すぐ。お父さんお母さんも訪れたことがある野蒜駅。津波の実際を、実感されたようでした。そのまま、野蒜海岸。そして、月浜へ。ああ、僕の大好きな月浜。つくづく、震災の深さを感じます。

月浜から、松山町の家へ。一休みしつつ、地震でどうなったか心配だったの...というお父さんお母さんに「ほら、大丈夫」と話しました。年賀状の印刷をして、コーヒー飲んで、そしてまた出発です。

津山の山は、なかなかきれいに手入れされています。うーむ、林業じゃのー。そこで、ふとTPPを思うのです。「林業」を失うことは、いかなることかと。放射線量は心配なものの、キャベツがいい感じにうねにそろっているのを見ると、「美しい」って感じます。温かな黒い土は、一日にしてならずですね。そして、この美しい文化がTPPによって失われ滅ぼされかねないと思うと、落ち着かない気持ちになるのです。

勘で運転していた僕が道を間違え、遠回りして気仙沼、そして陸前高田へ。お父さんお母さんは「一本松」を見たかったんです。僕としても、唐桑以北には行っていなかったので、興味がありました。夕暮れ時になりましたが、陸前高田到着。ああ! 驚きました。震災の爪痕の深さ! 春に訪れた志津川を思いました。それにしても、陸前高田は平らなところが広く、高台までの距離は相当なもの。瓦礫の多さ(高さ)にあぜんとしつつも、あらためて被害の大きさを思い知らされました。

車を止めて、何とか一本松をいい感じにに撮ろうと歩きました。建物に貼られた「捜索終了」の張り紙が心に刺さります。松は、雨の中、頑張っていたものの、ほとんど海の水に囲まれ、窮地。北側に並ぶ、松の根が痛々しく感じられました。

陸前高田で暗くなりました。今日泊まるのは、館ヶ森のホテルです。これまた右往左往しながら、何とか到着しました。千廐とか藤沢とか、結構お散歩に来ているものの、暗くなるとさっぱり分からなくなっちゃうものですなー。

お風呂に入り、素敵な夕食。豚さんがとてもとてもおいしかったです。しっかりした(だらっとしていない)豚の脂身は、とてもジューシーかつしゃきしゃきなのでした。ああごちそうさまでした。

写真は、今日の陸前高田の一本松です。

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