昨日へ    2011年11月20日   明日へ

一ノ関市藤沢の館ヶ森で目を覚ましました。暗くなってからの到着だったので、朝に発見すること、とても多かったです。朝食前に早起き散歩に出かけました。

車をちょい走らせたところで、馬さんがいました。車を止めて、写真を撮りました。見ると、1頭柵から出ています。あらまー! どうしようか? とりあえず、柵の近くに行きました。好奇心旺盛な馬さんがきました。ぽさぽさの鬣は、何とも僕のようで親近感沸きます。草を引っこ抜いて、聞いてみました。「君、食べます?」 すると僕みたいな馬さんは「もちろん!」と目をぎょろぎょろさせて、はぐはぐと食べました。そんな様子を見て、あちこちにいたみんなが集まってきました。あらまー、やばいんじゃないの? みんな朝食前でお腹空いているんですね。「俺にもくれよ〜」「さっきあげてんの見たんだからね〜」と、僕もてもてです。さて、柵から出て自由な身の馬くんも、なんてことでしょう。僕んとこに来るんです。「君は、食べ放題じゃん。食べなさい、ほら、自分で」と言うのですが、みんなが殺到しているので、一緒なんですね。なんか、可愛いような、切ないようなそんな気持ちでした。自由なんだから、どっかに行ったっていいのに、でもここにいる・いてしまう...そんな切なさ。

ずっといちゃいけないなと思い「これでおしまいです」と、草やりをやめて、車に乗りました。馬さんたちは、手を振ることもなく、元いたところに戻っていました。柵の外の馬くんは、どうしたらいいか分からないよー!って感じに、柵の近くの林を行ったり来たりしていました。バイバイ。

羊くん二人は、柵の中。個性別々のお二人さん。草には興味なし。餌の自動販売機があったので、100円入れました。モナカアイスのモナカみたいなのに、ペレット状の餌がぽろぽろ入っていました。おお! お気楽羊くんは「食べるよ。食べるよ。食べさせるために買ったんでしょ。だから、食べるってば」ってな意欲満点! 慎重羊くんは「知らない人から餌もらっちゃいけないって、先生に言われました」ってな超消極的姿勢。僕は、あれこれ話しかけながら、餌を上げました。ああ、羊好きよ。(実は、家には羊DVDとかもあるのです。)山羊もいました。彼は一人暮らしで、どうもイライラした様子。柱に角をぶつけつつ、ため息ついているのでした。

お、もう時間だ!とホテルに戻り、朝食をいただき、そしてチェックアウト。お父さんお母さんぴよさんと、羊くんたちを見て、お店にも訪れました。ほっこりとあたたかでした。

北上の山を走り、北上川を見ました。駅伝走者に声援を送り、一関市川崎へ。両磐美術展を観ました。絵も書も写真も工芸も、みんな素敵でした。見ると、やりたくなるんですなー。ここのところの僕は、書に興味ありなのです。

食事して、築館へ。新幹線の栗駒高原駅で、首都圏に帰るお父さんお母さんを見送りました。入場券買ってホームへ。狭いホームで、ちょいと驚きでした。お父さんお母さん、よい旅よい機会、ありがとうございました。
栗駒高原駅の隣で陶芸展をしてたので、行きました。販売もしています。地元の作家の作品です。3.11の地震で、愛用の大皿を割ってしまいました。がっかりでした。二枚あったのですが、毎週4回は夕飯で登場するような馴染みの皿。その後を継ぐものを探しました。花山の作家の大皿が目に入りました。素朴な味わいの大皿。料理を引き立ててくれそうです。作家のお連れ合いとお話ししながら、買いました。ああ、いい出会いでした。窯にもぜひ春に訪れたいです。そのときは、おそばやさん、教えてくださいね。

ああ、よい旅でした。

写真は、今朝の羊くん(食べる気まんまんの方)です。

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